更新履歴、雑記、お知らせ、メールフォームお返事等を集約。雑記は折り返し以降シリーズ全般のネタバレ満載となっております。ご注意ください。
引き続き、後半行きます。
- Bパートのアイキャッチは複雑な笑顔のオゼルとポコタ。そういえばこの二人のツーショットもなかったな……
- 後を追って神殿に入ったリナ達。EVO-Rのアメリアは完全にライティング係ですねえ、何度目だろう(笑)
- 一本道かと思いきゃここは迷宮だった。そりゃ神聖な場所だものってことで、ま、当然です。ところで分かれ道っていうと、無印シルフィールとTRYフィリアの巫女の尋ね人ステッキ占いを思い出すんですが、アメリアも棒状のものもってたらやるんだろうかあれ(笑)あ、全く関係ないですが、SPのとある話でハム焼く匂いが道しるべになってたのが大好きです。あの時の「たぶん夜食」なハムが何度読んでもめちゃくちゃ美味しそうに思えて堪らんのです(笑)
- でも今日は匂いはせず(当然だ)お約束の岩がごん、どん、と。ガウリイ剣に手かけてるならそのまま斬れば良いんじゃあってか流石に無理ですかそれは?(苦笑)で、魔法も駄目ってことで当然逃亡。あ、どっかのゲームでこういうブロックに追いかけられる図があったなあ、懐かしい。
- 壁に、床に、眠る人々の間を歩んで奥の奥へ到着するポコタとオゼル。ここにはポコタとデュクリスの本体が。お久しぶりです虎のひと……ポコタだけじゃなくデュクリスも一緒に居るって辺り、やっぱり特別だったんですねえ。
- 「本当は、お前と来たかったぜ、デュクリス」が悲しい。振り向きざまに少し散る涙が悲しい。ええ、一緒に来て欲しかったよ本当にっっ!(REVOのデュクリスの諸々の扱いを思い出して軽く号泣)
- 振り向いた先には自分の本体、というところでレゾの「待ってくれ」。流石にここまで来手ノ子の発言に、声を荒げるポコタ。
- 「私も迷っているのだ。復活したくないと言えば嘘になる」
- 「だが、私が復活したところでタフォーラシアの封印が解けるかどうかは保証できない。それでもいいのか。そうなればお前は自分の肉体を無駄に失うだけだ」
- 此処まで来て、さらっと嘘言い出すレゾ。本気で優柔不断だなこのEVO-Rのこのひとは……で、そんな傍迷惑なお茶目なじじいに振り回されるポコタは「構わねえ!おれはタフォーラシアの王子だ。可能性に賭けてやる!」と、態度を変えずに叫ぶ。
- うーん、その意気込みやリナの姿勢と共通するものがあって大変宜しい。けどそろそろ視点を変えて、このじじいを疑ってかかった方が良いと思うんだけどねえポコタ。見ててすんごいそう思う(笑)
- 月の光うんぬんを引きずってるのか、外へと体を運び出す壺組。棺の台が動いてますが、浮遊(レビテーション)はどうも体の触れてない物にはかからないっぽいんで、多分別のものでしょうねえ。その便利術は何だ?教えてくれ是非知りたいから(笑)←便利魔法大好きな人
- そしてここへ来て、オゼルは壺を抱きしめ放さない。ポコタの立場からしたら堪らんだろうなあ、この壺主従。話を振るだけ振ってひたすら迷うんだから。ってか、この二人の煮え切らない態度に煽られてポコタがどんどん引くに引けなくなっていくように見えるんだが、見てるこっちからすると(苦笑)
- 「お願いだオゼル。俺はどうしてもタフォーラシアを救いたいんだ。頼む。頼む!」と必死のポコタ。
- そこへかかる「なら、私が止めるより仕方ありませんね」 の、あの声。
- ゼロスは「僕」でお願いします(そこは譲れん)
- 「お前達魔族にとっても、今更レゾなんて必要ないだろ!?」と必死のポコタ。うーんポコタってば本当にゼロス=魔族とか魔王うんぬんとかナチュラルに受け止めてるよなあ。もう少し戸惑いがあるべきなんじゃあってか、考えたら8話でもうゼロスの魔族そのものな姿を見ちゃってるからこの点もう疑いようはないか、うん、なら良し(何が)
- ゼロス開眼。「手荒な真似はしたくないんですけど。仕方ありませんね」……うわーもう、EVO-Rのゼロスは本っ当に描き方上手い……!ここまでまったく外れがない気がする……!ある意味ゼロスが一番美味しいんじゃないかEVO-R……!
- 何より、脅しの煙と共に歩み寄る開眼ゼロスが目茶苦茶イメージ通りでぐっと来た。おかしい、私ゼロス見て拳握るなんてことは今まで無かったのに(笑)
- ブロックと共に外に転がりついたリナ達。「ポコタ、その壺を渡しなさい」っていうリナの声が、抑えが効いてて素敵過ぎる。でもポコタは「嫌だ!なんで皆おれの邪魔をするんだ!?」「またタフォーラシアを見捨てるのか!?」と、またもや態度が硬直する。
- 「そうじゃないわ。あくまでこれはあたしの勘だけど、その壺には絶対何かがある。それが分かるまで復活させちゃ駄目よ!」 と、説得を続けるリナ。
- ゼロスに前に立たれたオゼルは、ここに来て表情が豊かになってきてるなあってか、やっぱりEVO-Rにとっての重要キャラはオゼルなんですねえ。肝心な時はいつも誰よりも気を遣って表情を描かれてる気がする。
- 「はん。そんなこと言っておれを脅す気か」「違うってば!」林原さんは本当に良い仕事しすぎだと思う。この必死さが混じってくるリナの声がものすごくツボに来る……!
- 「一生小動物のまま戻れなくなるのよ。それでも良いの!?」「ああいいさ!そんな覚悟、とっくの昔にできてるんだ!」「駄目よ。リスクが大きすぎる」だから、リナの声音が本当に……!(じたばた)
- それはともかく、とっくの昔にっていうのは、この場合はもうきっと言葉通りでしょうね。ぬいさんに入れられるって時か、入れられた時にもう最悪の覚悟は嫌でもしたでしょう。にしてもこの必死さと一途さ、諦めの悪さと足掻きっぷりと、それがグチャグチャになってしまう所。ポコタは長所と短所が見事に表裏一体な子だなあ……(溜息)
- リナに話も終わらない(終わる話じゃないが)のに烈閃槍を撃つポコタを見て、無言で剣を鳴らすゼル。そして烈火球に光の剣レプリカ……本気もいいとこだなポコタ……ガウリイは剣も持たない素手のままかわしまくってますが、まあ、この状態のポコタに剣抜くのも大人のプライドが許さないよねえ(同年代だから、同年代)
- オゼルがレゾから壺を壊すことと守ることを同時に命令されたかも、何が起こるかも見当はついているというゼロス。でも本当は「どちらでもいい」うーん、何か原作15巻のゼロスのことを思い出す。あれ読んだときもどっちかはっきりしろ-!と思ったもんだが、どこにいてもゼロスは面白けりゃ本当にどっちでもいいんだなあ。「あなたの意志を尊重します」というより、自分が物事の舵を取る気がないっぽい。ある意味、ゼロスって物凄く流れに従順な気がする。
- 色んな所に出てきた魔族って、結構みんなアグレッシブに自分のやりたいことに取り組んでた気がするけど、ゼロスって基本、お役所仕事=ひとの指示通りの行動ですもんねえ。15巻では自分の趣味に走ってはいたけど、それ自体も「この流れがどうなるかそのまま見てみたい」というものだったようだし。魔族の中でもやっぱり変わり種なんですかねえ、ゼロス。
- ・……ところで私のトラウマ音楽を流すのはもう勘弁してくれ……でもいい。大丈夫。今回はシリアスシーンだからか動きときちんと合わさってるからか、既に3話で逆鱗に掠り終わったからか別に大丈夫。でもできれば『散りゆく命、残された命』のこの最後の弦の音はあの時だけのもので(以下略)
- オゼルはこれまでを思い起こして呟く「人間の怒り」「覚悟」、そして最後に「わたくしの感情」。
- 「怒り」の言葉に、一瞬びくっと来た。8話のあれらはやっぱり「怒り」というキーワードで捉えて間違い無かったのかなあ、と。「怒り」というキーワードで捉えてはいたけれど、それでもあの回をどう見なしていいのか分からなかったので、ここで私にとってのキーワードが登場キャラの口から出たことにかなり驚いた・・・・・・ああ駄目っぽい、未だにあの回のことが整理できてない。 多分これからもずっとそうだと思う。
- そして、最後に導かれたのは「もう一度あなたにお会いしたい。たとえそれが、命令に背くという悪だとしても」
- その上では、今も混線しているポコタとリナ。「どうして分かってくれないんだ」「それは分かってる」という、どちらも困惑顔の二人がもの悲しい。そして、「もう何も出来ないのは嫌だ!」というポコタの言葉に全く反論が出来ないリナ。この言葉、スレイヤーズを背負って立つ神曲『Give a reason』の一節に通じるものであり、『Front breaking』2番で歌われたリナのあの時の心情に通じるもの。あの時のことを思い出してしまうと、リナは全ての反論を失う。そしてルークの時もそうだけど、リナって反論できないんですよね、こうして相手の心情にシンクロしてしまうと。その辺りがリナの最後の甘さなんだろうなあ、と。
- 「レゾ様を復活させて下さい!」と明確に発されたオゼルの言葉に、地に降りるリナとポコタ。そしてやはり「自分の感情に従いたいんです」に、反論できないリナ。
- 「只の真似事に見えるかもしれないけれど。わたくしも、みなさんのように、気持ちに素直になりたい」と、続けられるオゼルの言葉。この時、オゼルの表情はもう固定じゃないですね。完全に、人間の表情と同じに描かれている。そのオゼルへ「悪かったな。人形なんて言って」と、歩み寄るポコタ。
- そして「ありがとう、オゼル」と、多分これまでで一番素直なポコタの言葉。
- 壺を手渡され、自分の本体の前に歩み寄り、振り返ったオゼルの顔は安らか。そしてそれを見守るリナ達・・・・・・
- いや、良いシーンなんだけれど。意志と感情を尊重するっていうのはとてもよく分かるのだけれど。壺の危険性はそれとはまったく別の問題だと思うんだがその辺流して良いんですか。
- でもその辺はこちらも最早流すしかない。流れのままに見守るんだ・・・・・・!って。
- 割るんかーい!(例によって初回の声:原文ママ)
- ここまで儀式だなんだと引っ張っといて普通に割った-!?いや確かに儀式だなんだってのは聞くからに嘘くさかったけど、どんだけ目茶苦茶あっさり決着つくんですかエボ-!(絶叫)おりゃーか・・・・・・復活の掛け声はおりゃーなんだ・・・・・・め、目茶苦茶リアクションに困ったんですが初見の時・・・・・・orz
- 見ているこちらを置き去りにして、赤い光がその場に満ちる。
- そして、レゾ様そのままのお姿で再臨。
- 最初に発されたのは「久しぶりだな、オゼル」。オゼルへのねぎらいの言葉。けれど、オゼルは「一度も苦しいなんて思ったことはありませんでした」「壺をお守りするうちに、感情というものが分かった気がします」と、喜びの言葉と表情で語る。
- 「わたくし、人間に近づけたでしょうか」「ああ」
- 創造主から肯定されて嬉しそうなオゼル。その瞳が急速に曇り・・・・・・機能停止。
- 見ていて「ここで!?」という思いと「ああ、やっぱり」という納得が大体2:8位で押し寄せた。この回、前半でオゼルはここまでなんだろうなあという印象が強くて、予想はできてたけれども、それでも何となく最終決戦まで付いてくるような気もしてたので、少しはびっくりした。
- オゼルは結局、レゾの壺が役目を終えたらそれと共に文字通り用無しになるということで、もう存在するだけの理由がなくなったから停止したんでしょうね、と。レゾが造ったのは複製人間(コピー)じゃなくて人形で、独立した者を造って壺を預けるんじゃなくて、本当に壺の一部として管理者は造られた。だから本体の壺が無くなった以上、一部であるオゼルも消える、と。もしかしたら、本体(存在理由)がなくてもオゼルはオゼル、という理論で独自に存在し続ける方かと思ってたので、この潔さはちょっとびっくりした・・・・・・けれど、物語的にもオゼルの出番は確かにここまででしょうし、これ以上オゼルに焦点を当て続けるわけにもいかないからの退場なのかなあ、と・・・・・・
- ここでお別れです。お疲れ様でした、オゼル。
- オゼルの目の辺りを撫でて「ご苦労。オゼル」というレゾの声が場違いに優しくて、それを見守るだけのリナ達。そして、レゾは声音を変えて向き直り、呼ぶ。
- 「久しぶりだな。リナ=インバース」
- 「赤法師、レゾ」
- そして、余計なことは何も続けぬままEDへ。
うーむ・・・・・・この回、壺ガシャーン前後の突っ込みの時かなり呆然としてて、本気でリアクションに困った・・・・
これまでも何度となく困ったけど最大級に困った・・・・・・いや、本当に困った(しつこい)いきなり飛ばしたなーと
いう感じ。でもって、ラスト3話の始まりの筈なんだけど、気付いたらレゾが壺から出てきただけでまだ他のこと
が全然始まってないという(苦笑)けれど傍らでは、オゼルが終わりを迎えた。本当に、この回はオゼルの幕引
きのためにあるものですねえ。
オゼルは最初の登場からかなり好きで、嫌いな所も見つからない、スレイヤーズには珍しい良い子の不思議
ちゃんでした。そして何だかんだ言って見る度に愛着が湧いてきてたので、役目を終えて満足した上でとはい
え、ここでさよならなのはやっぱり少し寂しいです。
もう一度言いましょう。お疲れ様でした、オゼル。
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