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2013/08/31 (Sat)
 とても久々に追加した話『終日茶話』について、諸々のこぼれ話をひとつ。

 『夏秋冬春』のときと同じく(しゅみてんこもり)と読むのが正しい気がしますが、まあそれは私のやること全てに共通だろうということで、字のまま(ひねもすさわ)と。読んで字のごとくな話でございます。

 というかむしろこの話、「うちの人達ってこんな人達」なのかもしれない。

「朝の一時」

 元々はこの「朝」のアメリアの話だけでした。お酒でなくて手近なもので乾杯、というのは大好物なシチュエーションでして、私もいつかやりたいと思って頭の中に投げておいたのが「朝」の原型です。
 で、タイトルを付けるとすれば何になるもんかしら、とぼんやり考えた時に湧いてきたのが『終日茶話』。いやしかしそれだと昼も夜もひたすら飲んでなくてはならないのでは?と思い、ならば「昼」も「夜」も何か書いて連作にしたい、と思ったまま存分に時が経ちまして、ようやっと日の目を見たのが今回。いやあもう長かった(笑)

 ところで私の中、というかテキスト部屋におけるアメリアは、何というか観察者なんですね。原作におけるアメリアは、全ての土台であるレゾ戦とそこから一続きのコピーレゾ戦を知りませんし、死霊都市の一件も、深く聞くことを自ら断りました。なのでもしかしたら、神滅斬を見ていることからL様の存在を理解しているとしても、それ以外にリナが重破斬という禁呪を持つこと自体を知らない可能性すらあるでしょう。原作一部の根幹を為す部分には、他のキャラと比べてると直に関わった部分がどうにも少ない。

 となると、原作の隙間隙間を掘り返し、「あの時あんなことがあったからこうなって現在に至るのではないだろうか」なことを喋りたがるテキスト部屋とは相性が悪いんです。1・3・8巻の核心に触れられないとなると、第一部の旅の間にあったことについて言及できることは相当限られる。

 なので、アメリアを真ん中に置いて心置きなく喋れる話といえば、アメリアの視点から見たリナ達はどんな感じのひと、という話になる訳で。それを一言にまとめると観察者になるという。

 ……なのですが、今回「朝」を書いてみたら、気付いたら何故かわたしこれから昼寝します!と力強く宣言していたという。いやあの起きてて存分にリナさん観察してくださいな!と思う羽目になったのがこれ。うん、まあ、雨の日の昼寝は何物にも換えがたいものですからしょうがない、止められん(笑)

 多分、ずっと昔に書いた『挨拶』の結びの文がうちのアメリアさん。ひどく拙いながらも、私はあれが気に入っています。



「昼の一息」

 担当ゼルガディス。これだけ食堂じゃなくて部屋で茶飲み話をしてるのは、食堂にゼルガディスとリナを置いてみたら何一つ進まなかったからというひどい理由が。いや何ていうか、人目を避けてるのが暇だからといって食堂で口元出してだらだらと茶飲み話するのか?と考えたら、しないだろう、という結論に至りまして。食べたら部屋に籠もってる方がそれっぽいかなあと。

 で、部屋で何してるのかと考えた時、お裁縫が始まったという。指貫は必要ない、という下りが書けただけで割と感無量でございます。というか元々、ゼルガディスって服自力で作ってるんじゃないですかね?という説を喋ってたことがありまして。そのネタもいつかどこかに入れられたらいいなあとは思ってた訳です。本来別に入れようと思ってたネタだったんですが、今回さっさとリナにばらしてしまおうという結論に至りました。その方が楽しいから。私が。

 ここにおけるゼルガディスは、リナ個人に対してかなり好意的です。畏敬とか脱帽とかそういう面で。というか「レゾは殺しても死なない」「人間が魔王を倒すとか無理」と思ってた常識をぱーんと破った張本人ですからねえ。すごいことしてくれたけどよくもまああんなことやりやがったなこいつ……的な、複雑なものがありそうだと。多分、リナが第一部でやったことの凄さを誰より理解しているのはゼルガディスだと思います。

 だからリナが困ってたらできるだけ助けようと思っているし、入ってこられたら一概に出て行けとは言わない、そんな感じの人と相成りました。しかし茶代の代わりとしても、縫い物をしてやるというのは、ゼルガディス的にも結構大サービスな出来事だったかもしれません。後々になってこの日のことを、そういや妙なこともあったもんだと思い出しながら歩いたりしていたら楽しいと思う訳です。私が。



「夜の一匙」

 シメのガウリイ。ある意味一番困った話です。何がかというと、「朝」「昼」は打っている内にどんどん一人称寄りに変わっていったのに、「夜」だけがどんどん三人称寄りに変わろうとしていって何でこうなるのバランスがー!と頭を抱えたという話。何て内心の解りにくい人なんだ……

 ガウリイの懐具合ってどんなもんかしらと考えてみた話でもあります。3~4巻でシルフィールから謝礼を貰ったらしいのと、4巻の一件は一応フィル殿下からの依頼だったので、リナと二人一組で報酬を貰ったと思うんですよね。でもって、フィル殿下からの依頼については、ああいう出来事だったため、口止め料的な意味も含めて、かなりの額を貰っていてもおかしくないかと。 そして、食事代宿代のためにリナが殆どを持ち、幾割かが純粋なガウリイの取り分として渡されているのではないかという結論となりました。ある意味こづかい制なのかもしれない。

 ということで、宿代食事代はリナがまとめて払って、それ以外でお酒飲んだり買い物したりするときはそれぞれ自分の財布から出してるんじゃないですかね。これなら、4巻の「オゴるのは一品だけ」やら13巻の「これから10日間ごはんおごったげる」だとか、5巻の離脱期間中に金に困ったというような描写がないのも辻褄が合いそうです。この話ないしこの頃にはそういう感じだったということでひとつ。

 この話は5巻終了からすぐ辺りを想定している訳ですが、この巻からはガウリイの腕がいっそう人間離れしてくる辺りでもあります。てことで、この話におけるガウリイの周りへの感覚がやたら鋭いのもそういうイメージが反映された気がします。てか、鋭すぎて怖い気もしてきましたが、ええともう仕方ないので以下略。元々、ガウリイは五感が物凄く鋭い人であって、それが気配に異常に鋭い能力に繋がったり、僅かな動きからリナおよび他の人の思考を読み取れたりすることに繋がっているという感じがどうにか出せたら素晴らしいのにと思います。

 そんなガウリイさん主体の、リナさんに酔うなという理由が妙に物騒になるのは何故なんだろうかというお話。



 ということで、原作では意外と短い、四人組で旅をしていたときの話『終日茶話』。3人それぞれがリナと二人っきりでだらだら茶飲み話をしてみると、果たしてどんな話をするのかというお話でございました。あまり物の豊かじゃない村で宿から出られない、という状況設定ゆえに、ふんだんなごはんも上質な飲み物も出すに出せなかったのが寂しいことながら、私としては気に入っている3本一組の話でございます。次に書くときは是非また美味しいものについて書きたいと思う次第です。ものを美味しく食べるのはスレイヤーズにおいてとても大事なことでありますから。

 趣味万歳!

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