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2009/09/22 (Tue)
 しかしまあ、何ですねえ……(ずずっ)

 今月号のドラマガ読みながら思ったんですが、りーでぃんぐの存在によって私が得たものって、すぺしゃる&
すまっしゅ。を気合い入れて読む気になったことですねえ。今にしてみると。

 なんで長編限定ガイドブックであるりーでぃんぐによって短編読む気が起こるんだ?と思われることでしょう。
それが道理でございます。けどしかし、私の場合は結果的に短編の方に目が向くようになりまして、できるだけ
漏らさず読むようになったものでした。いやー、あれ以来短編の読み方が変わりましたよ、本当に。しつこくなり
ました(おい)

 ということを思った記念に、すぺしゃるすまっしゅ。に関して色々とお喋りを。主に先の冬の思い出話みたいな
もんですので、今月号すまっしゅ。のネタバレはありません。ご安心を。

 そもそも何でこういう方向に走ったかというと、りーでぃんぐが長編限定ガイドブックだと分かったからなんで
すよ。最初、りーでぃんぐ制作の報が入ったときは「えんさいくろぺでぃあの続編的なもの」と聞いたので、てっ
きり短編のデータも入るものだと(丁度その頃にすぺしゃるがすまっしゅ。にタイトル変更されて全30巻と確定
したことも大きかった)思ってたら、長編データのみだと2・3報目で明らかに。で、それを知ったとき、私はあっ
さりこう思ったと。

 「成程。短編データは入らんのねー。じゃ、それは自分で拾いますか」
 まったくなんて短絡的な。

 やー、ほんとあっさり思いました。報せを知ってから結論が出るまで所要時間は多分5秒くらいだった(笑)
てことで、短絡的かつ迂闊に手を出しました。すぺしゃるすまっしゅ。32巻一気通読。

 ルール:全部読め。以上。
 だからなんて短絡的な。

 
本当にこのノリで始めました一気通読。今思うとほんとに何を考えてたんだろうか冬の私は……曲がりなりに
も32巻、分量そこそこ凄いのに。迂闊に手を出したら暫し引きこもり確実な分量なのは見たら分かるだろうに。
いくら外出嫌がる季節だったからってわざわざ引きこもりの種作るなよと!(笑)けれど変なスイッチが入った
からには止まらない。という訳で、読んだこと有る話も無い話も無差別に読み始めましたとさ。
 
 ところでこの時点で私、SPは未読の話が結構多かったんですよ。読んだものも殆ど図書館と店頭でざっと
流し読みしたものばかりでした。で、忙しかった時期はそういうのもできなくて、結果SP後半の話は知らないも
のがかなりあったのです。けど、そうしてても「あの回は設定とネタまみれだった」という噂が聞こえてくることが
あって、それらは是非とも読んどきたいなぁと思ってました。で、そういう希望がこの時のデータ自己採取欲と
合わさって、見事暴走した訳です。

 でもまあ素敵な暴走でした。ここで変なスイッチ入らなかったら流石にこんな作業は絶対やらなかった(笑)
何だかんだと時間かかりましたし、目と頭が疲弊しましたもん。目茶苦茶楽しかったけど過酷だった(笑)

 さてそうして読み始めてみると、これが実に面白い。短編を見る目がどんどん変わっていった。

 いや、ぶっちゃけ読んでると、ワンパターンだなーとかオチてませんなーとか思う話もガンガンあるわけです。
好みの問題が一番ですけど、何だかんだ言って話の質は玉石混淆。でもって、面白いんだけど新出データは
何もなくてつまらんな-、とか、逆に面白くないけどデータまみれで最高ですなー!とか、そんな訳の分からん
感想を行ったり来たりしてました。データ採取が最大目的という、ものっそい邪道な読み方してたんで、そういう
ことばっか思ってました。普通に読んだら絶対こんなこと思いませんて(笑)

 では何が面白かったかというと、やっぱり最初はデータの豊富さ。何だかんだ言っても、長編は15巻、SPは
30巻ということで、単純に短編の方が分量が倍=データが多いんですよね。魔法だとか地理だとか設定だと
か、そういうデータは短編の方にこそ山盛りになっている。てか、読み進みながら「あれ、これって長編で知った
と思ってたら短編の方だった!?」ていう事柄がごろごろ出てきて、それを再確認しただけでも結構収穫はあっ
た気がします。

 地理なんかまさにそう。沿岸諸国連合とラルティーグ王国ってリナ達の旅路の中で結構頻繁に通ってる気が
してたんですが、長編エピソードの中だと殆ど通ってないんですよね。14巻の舞台のセレンティア・シティが
ラルティーグだって明記されてるくらいで、他では殆ど名前すら出てきていない。その代わりというか、本編で
出てこなかったからこそ使えるのか、短編エピソードだと国名や地域が特定できる記述がある時は、ほぼこの
ラルティーグか沿岸諸国連合のどこかです。これに気付いた時、長編で明記された地域って意外に少ないん
だなあと実感しました。そしてその明記の少なさ故に、色んな方が半島地図の作成に唸ってる訳だとその理由
がよーく分かりました(笑)そりゃ、あれだけの情報で作れませんわ……だから皆様スレイヤーズ最高クラスの
魅力「明記のない点は各自の解釈でオッケー!」に則って作成するしかないんだろうなあと思いました(笑)
 にしても、何度もラルティーグ王国と沿岸諸国連合が短編のトンデモエピソードの舞台となってるために、私
にはもうこの辺の国と地域は半島の中でもかなり強烈な風土になってるとしか思えなくなったんですが(笑)

 あとは、魔法ですね。こちらも長編で明らかにされた情報の方が少ないんですよね。でもって、メインキャラク
ターズの魔法使いのうちで、氷・風・召還系が得意ってされてるのはナーガのみなので、この系統の魔法って
ほとんど短編にしか出てこない。私が大好き砕氷塵(グレイ・バスター)もここにしか登場しない(笑)てな訳で、
読みながら何度も「これも短編だけ?え、これもだったか!?」て確認しつつびっくりしたものでした。後、魔法
関係で言えば、魔道士協会のインフラ面とか役割とか、そういうものが明記されてるのもほぼ短編においてで
すね。これは読んでて純粋に成程成程と面白かった。そして色々想像妄想のネタにさせていただきました(おい)

 さて、こうして読み進んでいるうちに何となく、中盤辺りから読感が変わってきた気がしたんです。何て言えば
良いものか、初期のSPはあくまで「長編の裏話」的な読感だったんですよね。長編4巻に繋がるフィルさんとの
出会いだったり、長編9巻へのワイザーさんの事件だったり、本編の出来事の前触れ、っていう感が強い。(先
に長編を読んだせいが一番強いんですが)。それが中盤辺りからそういう色が薄れてきて、スタイルが確率さ
れた「すぺしゃる」という完全に別の読み物になってきた感じがした。で、後半になってくると、もっと感じが変わ
って来た気がして、私にとってはこの辺からが一番面白いかもしれません。

 何がというと、後半になってくると流石に初期~中期のような強烈なゲストキャラは減って、キャラクターの強
烈さで笑うってことが殆ど無いんですよ。で、そういうゲストが登場しなくなって、ゲスト描写に割かれてた分の
筆が、スレ世界設定語りにシフトしていってる辺りが面白かったんです。「攻撃呪文を教えるのは魔道士協会
では御法度」だとか、そういう基本的なことが語られることが増えてきた。そして、話によっては丸々そういう設
定話だけで構成されるものも出てきたんですよね。『セーブ・ブックス』『病院奇譚』『地底王国の脅威』なんか
はもうまさにこれ。読んでて爆笑はしないけど、ひたすら「成程成程」って読み込みたくなる話。ゲストキャラで
一発芸的に笑わせる話よりも、私の場合はこういう小出しかつ付け加えられていった設定が登場して、本編の
出来事と合わせて色々考えるネタになってくれる話の方が面白い。つか、楽しい(笑)こういう目で見るようにな
ってからは、短編はもう宝の山でした。

 てか、そもそも、日常描写は長編より短編の方が段違いの情報量。そして私は根っからのファンタジー日常
大好きの人。そんな人間が短編のごはんシーンだの街頭シーンだの読んでたら、そりゃもう目茶苦茶面白い
に決まってるさ!(笑)←根本的な所は結局コレ。

 何を長々言ったところで、つまりはそういうことです。強烈ゲストを使っての笑いから、長編だけでは書かれな
かった世界観の補強的な内容にシフトしてきた所が、ああ短編は隈無く読んだ方が自分のネタになるなー、と
考えを変えていったのでした。そもそもはりーでぃんぐに収録されないデータを自分で拾おう!という考えだけ
でやらかした一気通読だったんですが、読み進む内に、明らかに短編を見る目が変わりましたねえ。読み物と
してだけじゃなくて、資料としても面白がるようになった。一読で二面美味しい。良いことです(笑)

 ところで今現在までのすぺしゃるすまっしゅ。のうち、私が一番お気に入りな話はSP17巻の『仁義なき場所
取り』
。これがせれくとに入らなかったことは密かに結構残念でした……個人的にツボだらけの話で大好きなの
になあ……あんまり人気ないんですかねえ(溜息)
 ちなみに何がお気に入りってこの話、植物祭りな所ですよ!(ぐっ)幻の花アニムジアにツネツバキに特産の
バールオレンジ。そしてそして何よりブルーリーの実原作唯一の登場!皆大好きブルーリーですよっ!(笑)
 このブルーリー、あらいずみ版コミック初登場にして、劇場版、TRY、そして数々の二次創作で姿を現してた
というのに原作にはずっと出てこなくて、何時出るか何時出るかとずっと待ってたんですよ。私、この回本屋で
ドラマガ立ち読みしながらブルーリーが登場したとき心中踊りましたもん。今もあの時の興奮は忘れない(笑)
DQっ子だったからか、元々こういう薬草系アイテム見ると取り敢えず注目してしまう癖があるんでブルーリー
みたいな特殊植物大好きなんです。どういう趣味かと自分でも訳わからんのですが(笑)でも皆様きっとこれは
お好きに違いない。だって本当に色んな所で見ますもんブルーリー(笑)あ、ところでそういう時、ブルーリーの
味が「うっすら甘い」って描写されてることが多い気がするんですが、私コレ、あらいずみ版コミックのリナの台
詞「かすかに苦みのある実」っていうのから、果物系の味はイメージしてないんですよね。何て言うか、ブルー
ベリーよりはオリーブの方が近い気がしています(←どんだけ注目してるんだ)
 でもってほら、桜や白木蓮や金木犀の様に、樹に花がうわっと咲いてる様って想像するだけでたぎるじゃな
いですか。
(昔それは貴様だけだと言われたこともあるが気にしない)。そんな花、アニムジアがきっかけで起
こるエピソードですよ、それだけでもうツボで(笑)あ、あとついでに(ついでか)SP5巻で名前だけ出てきて正体
不明だった特産品ウランバール賢者連盟が登場したことも超ツボでした。てか、この賢者連盟、登場した構成
員の3人が3人とも性格に難有りだけども結構実力者揃いで、一体どーゆー組織なんだとものっそい気になる
んですよねえ。結構他にも色んな変なのが居そうで、考えるだに面白い(笑)短編でもう一回くらいウランバー
ル話やらないかなーと今でも思ってます。この話ツボです、大好き(笑)そして何気にこの話、ゴーレムの関節
への魔力供給とかライゼール帝国で4番目に長い川はサルミット川だとか、新出情報がかなり多くて、資料とし
ても面白いです私の場合(笑)

 今月号のドラマガのすまっしゅ。も、色々あって資料価値はかなり高いなあとか、やっぱり短編はこれからも
なるべく読み逃さないよう頑張って見た方が良いなあと思う秋の日でした。

 にしても今月号の奥の手は鬼だ。お、鬼すぎる……っ(ばんばん)←再びツボに来たらしい。

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