申し訳ありません。
REVOの時からの前言、撤回します。
もう逃げていられるか。
この先、ただの一個人の思い入れ満載の見苦しい語り。EVO-R4話までの音楽が別に気にならなかった
方には到底お勧めできませんのでどうかスルーでお願い致します。
REVOの時からずっと、使用されている音楽についてはいちいち何も言うまいと思っていました。元々音楽に
思い入れをほとんど持たないし、サントラその他を手放してしまっていて曲名その他の確認もできない。そして
何より、一度流れた音楽は取り返せないから言っても仕方ない、気にしないでおいたほうが楽だろうと。
だからREVOが進むにつれ頭を抱えることがあっても、そうして肩の力が抜けていたので特別倒れることは
ありませんでした。もうすっぱり諦めていたとも言う。
けど今回、EVO-R3話と4話でいきなりダメージを喰らって倒れた。
引き金になったのはEVO-R4話後半。カオス極まりない状況のど真ん中、メロドラマ名物二度目の事故で
ポコタが暴れドラゴンに踏み潰されるシーン(……書いてて思ったがほんとどんだけカオスなんだ……)
この背後で流れた音楽がですね、TRYの音楽だったんです。サントラがなくて曲名が分からないのですが、
DVDを見て聞き直したから間違いない。それはTRY25話で一度、26話で二度流れたメロディと同じものでし
た。いずれもフィリアがヴァルガーヴに語りかけ、言葉が見つからず祈り、呆然と留まるシーンの冒頭に流れた
ものと同じもの。フィリアとヴァルガーヴの最後の対話の背景に流れていた音楽。EVO-Rのカオスな場面に
流れたのはほんの数秒でしたが、一瞬でこの音楽が何の場面のものか分かって倒れました。
な、何でここでこれ?そりゃ確かに暴れドラゴンの場面と言えなくもないけれども。音響の人は多分重々
しい響きの音楽が欲しくてチョイスしたのだと思うけれども、いくらなんでもあの場面の音楽をギャグに使うか?
それもこんなカオスな場面で?でもってまさか暴れドラゴンにひっかけてこの音楽を選んで来たとかいうことは
ないよな?そうだったとしたらいくらなんでもシャレがきつすぎるわ!!
という思いがいっぺんに頭に。ほんと正直、こんな数秒のシーンに反応して倒れるとかどんだけマイノリティ
極まりない反応してるんだ自分と思いました。けれども本気で何でこんな所にこの音楽を……!これはTRYの
あの時のフィリアとヴァルガーヴのための音楽。決して他に使えるようなものじゃない。聞き逃せたら楽だった
けれども、聞いてしまったらあまりの予想外さに倒れた。
そして何より情けないのは、この時、3話で頭を抱え、でももう気にしたら負けだと思ってた音楽が思いっ切り
よぎってしまったこと。音楽への諦めはついてたと思ってたんですが。
すみません甘かったです。全っ然諦めてなかった。
それを思い知らせたのはNEXTクライマックスの音楽のひとつ。曲名は『散り行く命、残された命』。EVO-R
3話ではこの曲が最後まで流れてしまいました。
初めてこの曲が使われたのはNEXTの25話。最後の一人まで散った仲間の命。その中に残され、立ち上が
るリナの内に沸々と湧き上がる怒り。そして砕かれかけるガウリイのクリスタルを目にして上げた悲痛な叫びと
最後の決断へのあのシーン。
この音楽は、音のひとつひとつが場面と連動し、恐ろしいまでの相乗効果をもたらしたもの。鼓動の音にも
似た低く重く弾むリズムが高まっていき、突如途切れて高音の弦の音に切り替わる。怒りが何ものをも越え、
純粋な決意、意志に昇華された瞬間を表すかのような澄んだ音。
これはあの場面の、怒り、決断とどうしようもなく結びついた音楽。他の場面で使われることなど考えられない
筈のもの。それを、それを何でここで!しかも最後のこの音まで!!
その思いがよぎった時頭を抱えた。というか倒れた。REVOの時から音楽に関してはこうした状態が続いてる
ことは分かってて期待はしてなかった筈なんですが……今回異様なダメージを喰らいました。
敗因は分かってます。(だから何で敗因とか言う羽目になってるんだろう……)3月になって長年封印していた
NEXTの終盤を見て、しかもその時再入手したSOUND BIBLEⅢの音楽を聞き直したのがまずかった。あま
つさえ聞きながら頭の中でひとつひとつの音を記譜し、楽譜を描きながら音の移り変わりを追ってじっくり聞い
てしまった自分が悪かったんです……ただ、それをしていなくても、この曲に気付かなかったはずはない。それ
は断言できる。
なぜならこの曲は『闇、無、あるいは混沌』と結びついている。
NEXT25話のあの場面は、『散り行く命、残された命』の最後の澄んだ高音が鳴り渡る中、途切れることなく
『闇、無、あるいは混沌』が流れ出します。この2曲は本当に、途切れることなく一続きとなった不可分の音楽。
私は初めてSOUND BIBLEⅢでこの2曲を聞いた時、あの一連の音楽がふたつに分かれていたことを知っ
て驚いた覚えがあります。これで聞かなければ多分分かれていることにすら気付かなかった。それくらいこの
2曲は切り離して認識することができません。『散り行く命、残された命』の最後のあの音が聞こえれば、耳に
は自動的に『闇、無、あるいは混沌』が流れ出してしまう。
この『闇、無、あるいは混沌』、そして、この曲と同じ旋律で始まり移り変わっていく『とめられない想い』。この
2曲に共通する旋律こそが、実は私にとっての音楽の最後の砦。その旋律が背負うシーンは――重破斬の
詠唱シーンです。
すべてはこのときのために。あの日、まともな知識も前提も持たないままあれを見た私にすら、そのことを
一瞬で分からしめ、恐ろしいエネルギーを叩き込んだあのシーン。溢れ出す音と光と色。それを支えていたの
がこの旋律。私の個人的な願いでは、ここに関わる音楽だけは最後まで守られて欲しいんです。REVOでは
悲しいことに、前3作の音楽の最高峰というべき『金色の魔王』が到底相応しくない扱いを受けてしまいました。
ある意味既に前3作の音楽の最後の砦は突破されてしまっている。ならばせめて個人的な最後の砦のこれら
一連の音楽だけでもどうか無事で……と、思っていたんですが、今回それが危ういところまで来ました。だから
倒れた。
……ていうか、もしも『散り行く命、残された命』の最後から何かの間違いで『闇、無、あるいは混沌』もしくは
『とめられない想い』へと繋がっていたりしたら本気でアウトでした。その場合本気で自分でも何を言ってたか
まったく自信が無い……(遠い目)ええ、そんなことがなかっただけマシだと思えば別に何てことない話だと
思えるか!
……
…………
…………………何で暴れドラゴンの数秒からここまで発展してるんでしょうか、自分……………orz
すみません今回いつもに増してひたすらカオスです……本気で分からない。けど、これらの音楽がギャグ回
で使われてしまうのがこんなにキッツイものだとはほんと予想もしてなかったんです……REVOを乗り切った
ならもう大丈夫だと油断しすぎてました……繰り返します、甘かった。覚悟や心構えや色々なものが。
しかし今回の4話はほんとカオスだったので、おそらくどんな音楽が乗ったとしてもまともに聞こえることは
無かったとは思います。実際、私はこれを見る前から、カオス場面の一部に何故かガウリイのキャラソンが
使用されていて不評だったことまで知ってました。これを知らないまま見ていたら、多分こっちに引っかかって
肩を落としたかと思うんですが、心構えができてた分こちらは何のダメージも受けませんでした、その分、他の
誰も引っかからないような所で思いっきり倒れたんですが……情けないです。どこまでも orz
……できることならば、音楽は前3作の影を背負わない、その時その場面と結びついた独自のものであって
欲しいと思わずにはいられません。前3作の音楽を使うたびに何故あの曲を?どうしてこんな使い方を?と思う
羽目になるのは嫌ですし、常に前3作と比べられてしまうEVO-RとREVOが悲しすぎます。そして、そう思っ
てはいても、聞いてしまえば記憶を引き出さずにはいられない。そうなれば結局、思い出と思い入れが乗ってし
まっている前3作への気持ちの方が勝ってしまい、何で今こんなことを!?という感情だけが噴出する。結局、
何を言ったとしても、前3作のあれらの音楽と出来事を大事にして欲しいという気持ちが吹き出ることは止めら
れない。
叶うものならば、この先にはEVO-Rのためだけの音楽を。それが叶わないのならば、前3作の音楽と、その
ひとつひとつに結びつく出来事への敬意を払った使用を。
最早遅いことを知っていながらも、おこがましいとは思いながらも、そう願わずにはいられません。