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EVO-R第10話。
省略。
……と、かなり本気でこれで済まそうかとも思いました第10話。それ位、何をどう書けばいいのか分からない。
8話の時にも同じようなことを書きましたが、その時とは悩み方がまるっきり違います。
8話は飛び交う断片が形を取らなくてどうすればいいか分からず頭を抱えてましたが、10話はその逆。原作
から前3作から果ては己の妄想妄言まで、色々なものが明確に主張しすぎて整理不能な感じです。
まったくもって混在と混同と混化がひどい(頭の中がごっちゃかつ一緒くたになっててどうしようもないと何故
素直に言えん)
そんな感じなので、今回、本気で色々なものが混線している感想行きます。
食いつきたいのに食いつき方が分からない、そんな感じの第10話。
省略。
……と、かなり本気でこれで済まそうかとも思いました第10話。それ位、何をどう書けばいいのか分からない。
8話の時にも同じようなことを書きましたが、その時とは悩み方がまるっきり違います。
8話は飛び交う断片が形を取らなくてどうすればいいか分からず頭を抱えてましたが、10話はその逆。原作
から前3作から果ては己の妄想妄言まで、色々なものが明確に主張しすぎて整理不能な感じです。
まったくもって混在と混同と混化がひどい(頭の中がごっちゃかつ一緒くたになっててどうしようもないと何故
素直に言えん)
そんな感じなので、今回、本気で色々なものが混線している感想行きます。
食いつきたいのに食いつき方が分からない、そんな感じの第10話。
- 8話と同じく、前回のおさらいはないまま本編へ。色々知っているから既に身構えてはいたけど、それでもこの回もやはりキー回なんだなあという印象を強く受けた。
- 小屋の中に燃える暖炉の炎と、眠るリナ達。もう本気で雑魚寝がデフォルトですねえ。
- 今回の全員の並びは全員一列乙女二人は壷の向こうってことで分かりやすいなあ、と思ったら、ゼルとポコタ隣!?うわ、この二人だけは隣り合わないと思ってたので驚いた……!しかもゼル、ポコタとの間じゃなくてガウリイとの間に剣置いてるって、そちらへ乗り越えはしないっていう意味合いでか?(笑)それはともかく、剣の境界も作らずポコタと隣り合って眠るってことで、ポコタやリナの油断を誘ったってことだったらゼルも色々考えてたんだなあと思いながら見る(こじつけすぎです)
- 安らかに眠る一堂の中、無言で起き上がり、険しい表情でポコタとリナの間の壷を見やるゼル。今回、内容が内容だけにゼルの絵が岩粒のひとつひとつまで細かく描かれてる気がして、このカットで久々にゼルの外見は「異形」なんだよなあ、と思わされた。
- こちらは夢の中のポコタ、寝返り打って耳手でリナの胸を鷲掴みするポコタ、曰く「ちっちぇえアンパン……」って
- 餡子あるんですかエボっ!?(そこか!)や、まあ、お茶碗も納豆もあるナチュラル和風混じりなレボエボだから驚くべきことではない、そうか餡子あるんだいい世界だやったー!(笑)まあそれはともかくポコタ、揉みながらそれを言ったってことは、ヘコムネとまでは感じなかったってことか?(笑)
- やはり夢の中のリナ、こちらはポコタを触って曰く「でっかい肉まん」「いっただきまーす」とがぶり。噛まれて起き上がる
夢の綿帽子ポコタにはきれいな歯型。いやまあ良かったじゃないかこの程度で済んで(笑)リナがセクハラに気付いてるかガウリイが起きてたら多分地獄を見てたと思うよ(笑) - そして完全覚醒したポコタが傍らを見やると壷が消えていた。このせいでポコタがリナの所まで寝返りを打てたからこの
喜劇悲劇は起きたんだよなあ、などと思うこともなく「壷が消えたー!」というポコタの絶叫が一人水を汲むオゼルにも届き、オゼルは桶を取り落とす。 - オゼルは眠らないっぽいですね、人形だから。そしてこの絶叫を聞くまで一連のことに気付かなかったってことは、やっぱり壷の在り処センサーのようなものは備えてないようで。
- 「悪く思うな」と呟きながら一人森を駆けるゼル。その抱える壷の中からレゾは語りかける「私の前に道はない、私の後ろに道は出来る」と。そしてそれを「やかましい!」と怒鳴りつけるゼル。この後会話がすぐさままともになったってことは、結局9話でもレゾはボケてなかったってことでOK?って、ということは、もしかして9話のレゾは純粋に口先で皆を引っ掻き回して楽しんでたってことか……?うわあ、そうなるとかなり私のイメージ通りだ……だとすると9話の評価もうちょっと上げないと(どんな基準だ)
- 地面に壷を投げ落とし、「さあ、大人しく俺の体を元に戻す方法を吐くんだ。さもないと、今此処で貴様を叩き割ってやる!」と抜き身の剣を突きつけるゼル。
- 実はこれを見ながら、目の前のものは本物か……?って何度も疑ってました。えーと、事ここに至っても、ゼルとレゾ(本物)が一対一の対話、しかも完全ゼル優位っていう状況が来る日が来ようとは本気で信じられなかったので(REVOの登場までどう考えても在り得なかった訳ですが)そして、こういうイレギュラーすぎるにも程がある状況でなければ、きっとゼルはこうして面と向かってレゾに語りかける日は来なかったんだよなあと思うと色々と感慨深いものが。
- そもそも、ゼルってレゾと本気で衝突しようとした矢先に当の相手が魔王になってしまって、目の前でリナの重破斬とガウリイの光の剣によって倒されてしまって、はっきり言ってその辺りの対立は完全に有耶無耶にされたまま終わってしまったんですよね。完全に個人的な思い込みなんですが、レゾ=シャブラニグドゥ戦の直後のゼルって、現実感が全く無くて、ひどく戸惑ってたと思うんです。悩みの元凶にして唯一の肉親というものが、目の前で、自分はほとんど何も出来ないまま倒された。しかも、倒せるなんてカケラも思えなかった筈のものが倒れた。ゼルからすれば、ひどく現実感のない事実だったと思う。そして更に思い込みなんですが、レゾはもう存在しないっていうことに現実感が湧いたのは、多分コピーレゾ戦の時だと思うし、「体を元に戻す」っていう目的が明確に定まったのもこの後だと思う。少なくとも私はそういうものだと解釈してます。
- この辺り語り出すと終わらないのでここではもう切りますが、そんな感じで色々と思うところがありまして、今回のゼルとレゾの姿っていうのは、どうにも「本物か……?」と信じがたくて目をこすってしまうんですよねえ。本当に、こんな日が来ようとは……どこまで踏み込んだんだR-EVO-R……
- 同時刻、ゼルと壷を探して森を駆けるリナ達。「油断したわ」「ゼルは体を戻すことに命かけてるからね。あたしが壷を握ってればうかつな真似はできないと踏んだんだけど……」。ゼルの行動は予想していたけれど油断してしまった、とリナ。元からその目的で壷の所有者になった、と。当然ですね。付き合いは長いし、その位は予想できていなければおかしい。ゼルは常にそれを言って来たし、レゾとの関係をゼルの口から一対一で直接聞いたのもリナだけですからね。この辺りのこと、というよりゼルのことを一番よく理解しているのはリナだと思う。
- その頭上のポコタは「タフォーラシアでレゾを復活させからでいいじゃねえか!」と唸る。うん、順序から言うとそうだと言えるけど、ポコタにとってタフォーラシアが一番なように、ゼルにとってはこちらが一番。常に横に壷を見ながらの状況で、そうそう待てるとは思えない……のだが、そこまで視野を向ける余裕はポコタには無いんだよなあ、と。当然「レゾの復活自体は望んでいない」ということも思い至らない。けど、説明されれば反論もできず、「何があろうとおれはレゾを信じる」と、それしか言えなくなる。
- そんなポコタへ「ゼルも昔はそうしてレゾのことを信じてその為に働いていたらしい」とリナが返す。
- その台詞へ重なるように始まる回想シーン……うん、知ってた、知ってたし、DVD裏面にも思いっきり出てるから見てたけど、本当に銀髪か人間ゼル……!私ずっと黒髪だったと思ってたし、無印でも黒っぽかったし、数々の二次でも黒が多数だったから見た時は滅茶苦茶にびっくりした……!てか、えーと、これは公式なん、です、か……?いや本気で、この部分は色んな人が気にしてきた部分だったと思うから、この時限りで適当に作られた設定ってことはないものであって欲しいなあと、てかマジで銀髪なんですかと……!(どこまで己の目を信じてないのか)
- 今より若くて純粋なゼルと、ゾルフにロディマスにスポットじゃなくてディルギア、そしてヌンサ。この全員が生きてるってことで、正真正銘の過去ですね。村人たちから奪ったものを返せ!と、正義の仕事ということで、ゼルの表情には後ろ暗さが全くない。村へ戻り、レゾへ向けた表情も完全に明るく、迎えたレゾも穏やかな表情。
- 奪い返してきたものなのか、パンや食料を村人たちに配り、ついでに玩具になるヌンサ(笑)それを眺める若ゼルとレゾ。そうしてレゾは語りだす。「今あの子らが必要としているのは明日を生きるための水と食料。私ごときが魔法で僅かな奇跡を起こしたところで何の足しにもなりません」そして「私の目が見えないばかりに、あなたたちにはいつも苦労をかけて、申し訳なく思っています」と、聖人の言葉。
- これに答えるゼルは「汚い仕事は俺たちに任せてくれ。赤法師レゾは、恵まれない人々を幸せに導く大賢者、平和の象徴であってくれればいい」
- 完全肯定の言葉を受けて、「ありがとう」とゼルの頬に手を触れるレゾ。振り払ったりせず、頬を染めるだけのゼル。
- 更には、「俺たちは第賢者赤法師レゾの力になることを、誇りに思ってるんだ」と続け、「大いなる善のためには、小さな悪も必要な時代だ」と言い切るゼル。この時は本気でそう思ってたんでしょうね、そして、自分たちは汚れ役だと言い、認識していつつも、結局は正義なんだと思っていそう。こういう青臭い台詞がぽんぽん出てくる辺り、本気なんだろうなあ。そしてそれは最終的に、「だからこそ、俺たちは強くならなければいけないんだ」という結論に結びつく。原作では明らかにされてなかった部分ですが、EVO-Rでは明確に「レゾのため」と打ち出してきましたね。今までも少しずつそれを匂わせてはいたけれど、ここで完全に明確にした。本当に思い切ったなあ……
- ところで一連のこの光景に対する、初見時の私の心の声は原文ママでお届けするとこうでした。
- かゆー!
- すいません、本気でミもフタもない。けど全くもうキラキラしすぎてて全身痒かった……(笑)えーと、実は、その昔「ゼルは人間だった頃は結構明るて純粋な性格だったんじゃないか」っていうような言葉をどこかで読んだことがあって、それ以来、そうだったとしたら今の岩は当時の自分を思い返して恥ずかしさに身悶えすることもあるんじゃないかねえだったら楽しい……と思ってたんですが、今回確信した。してる、絶対してる。今の岩はきっとこの頃を思い出すと時々恥じらい死にそうになってる。もうそうとしか思えない確信した揺らがない(ひでえ)
- そんなゼルに背を向けて、意味深に口の端を吊り上げるレゾ。純粋に思ってるゼルとは別に、このことから既に違うことを考えていたようで。
- 「流石に一国の警備隊は手強かったな」という言葉と共に逃亡する一行の中で、肩を押さえて呻くゼル。この頃は当然、治癒(リカバリィ)は使えなかったし、ってか、ゾルフも使えなかったのか……?その押さえてた周辺に布を巻いてる辺り治療もしないままなのか、色々と構わず無闇に木を斬りつけるゼル。それに重ねる言葉は「偉大なるあの人の為に」「もっと強く!」。この時は、本気でそう思ってたんだろうなあ……けど、それが全身に表れて、口にしたことで、レゾが歩み寄ってくる。そして「その願い、聞き入れましょう」という言葉と共に、瞬く間にキメラに変わっていく体。OPの映像とは違うけど、要するに、ゼルには良く分からないまま一瞬のうちに変えられてしまったってことなのかなあ、と。
- このシーンも、絶対描かれることはないと思ってたので驚いた。というより、こんなに瞬く間の一方的なものだったんですか……?私、てっきりもう少し明確にゼルが申し出たのかと……別に合成獣にしてくれという訳ではなくて、何らかのレゾの問いかけ→ゼルの返答、というプロセスがあったんだと思ってた……(SP収録の外伝のように)。EVO-Rはこの辺も独自に組んで来たんですねえ……
- 現在に戻って、変わり果てた姿のゼル(合成獣)とレゾ(壷)、本気でこんな日が来るとはなあ……何度見てもそう思う。当時を思い返しながら、当然ゼルは「怨んでいる」と断言する。「望んじゃいなかったのに何故」「約束は果たしたはずだ」と、事実ではあるけれど全く噛み合わない会話の二人。そして回想は続く。
- 「化け物だ!」と、子供から叫ばれ顔を覆うゼル。流石に顔を上げられないままでいるけれど、仲間たちは一緒に居てくれるということで、一度は「いいんだ、これで」「この力は、俺が望んだことなんだ」と自分を納得させるゼル。実際、腕力は格段に上がり、岩のような肌で防御力も手に入れた。単純に剣士としてなら、素質は格段に上がった。けれどそれで色々と納得させようとしたところで、レゾが合成獣の研究に手を染めていた事実を見てしまう。それも、どうにも曲解しようのない状況を。
- 「私はこの身が変わり果てることすら厭わないというのに!」という叫びと、クリスタルケースを打ち砕いて暴れるレゾ。多分、これがゼルが初めてレゾの本心を聞いた時なんだろうなあ。今まではこの姿を見ることもなかったし、それ以前にレゾに対して疑問をもったこともなかったぽい。それと、回想の最初の様子だと、もしかしたらこの時初めてレゾの目的は「自分の目」だと聞いた?最初の方だけだと、「目のため」とは一言も言ってないし……だとしたら、本当にまったくレゾは本心を出してこなかったということになる訳で。
- 「どうせ、貴様にとって俺は単なる実験材料のひとつに過ぎなかったんだ」「俺たちが命がけで手にした物資も、貴様の実験に消えていったんだろうが!」と、目線を合わせて剣を突きつける現在のゼル。この「物資も」って、本当ならREVOのジョコンダ侯爵のしたことと同じですね。そして、本当かどうかは分からないけれども、現在のゼルから見ればレゾの行為は、一まとめにすればこう見えている、と。
- 多分この一連のゼルは、本当ならこれまでで何とか自分の中で折り合いを付けていたか、付かなくても表に出さないで済ませることができていただろうに、初めて本物のレゾとまともに向き合ってしまったら、吹き出して止まらないんだろうなあ、と。自分の諸々の原点で元凶である者を目の前にして、何も思わない筈がない。だからこの壷を前にして、この時だけは時間が昔に巻き戻ってしまってるんだろうなあ、と。 多分このまま邪魔が入らなかったら、この会話、どこまでも終わらずに堂々巡りを繰り返してたんだろうなあと思う。
- そこへ掛かるポコタの動揺した声と、リナとアメリアが呼ぶ名前。ここで時間が現在に戻ってきて、リナ達とポコタが加わったところで、Bパートへ。
- アイキャッチは、顔を覆うゼルと背後にアメリア。うーん……内容的には、ここは前半に全く関わってこなかったアメリアを敢えて入れずに、ゼル単体の方が良かったなあ、と……何だか今回は流石に唐突過ぎる気がする……
前半書き終えてもまだ色々と思うことがあって書ききれないし、ここではこれ以上書けない。しかし驚いた、
私ここまでグレイワーズの二人に思うところあったのか……正直引いた(おい)けれどしかし、この前半部分は
本当に信じられなかった。ここまでゼルの過去にスポットが当たる日が来ようとは……絶対にそんな日が来よ
うとは思ってなかった。ここはもう、原作だと完全にグレー、後は読む人に任せる、って部分の最たるものだと
思っていたので、こんな形ではっきりと出してくるものがあるとは思っていなかった。
スレイヤーズは未来をぼかすのと同じ、それ以上に過去をぼかしている作品ですからね。いくらでも語ろうと
思えば語れるのに、わざと語らない。ズーマもそうだった訳だし。そして、原作におけるゼルガディスって、ある
意味では一番過去の可能性が豊富じゃないかと思う。合成獣になる前何をしていたか何を考えていたか、それ
が何のためだったのか、読み手ごとにどの方向へ向かうこともできる気が。リナはSPで色々語られているから
それ以上広がりにくいとも言えるし、ガウリイとアメリアは何があったかということはぼんやり知らされていても、
そこから広がりにくい気がする。何となく、ゼルガディスが一番適度な材料と広がる間口を持っているような気
がしてならない。でもって未来に関しては、まあ間違いなく外伝の『朧月草紙』のようなことを繰り返し、その内
何かあるんじゃないか、と、そんな風に考えやすい。そう思っているので、こうして色々言ってみたくなる。まった
くもって本当に、何ていじり倒したくなる奴なんだゼルガディス(鬼)
うーん……本来ならEVO-Rがここまで来る前に、別の場所でこの辺りのことを何とか出しておくべきだった
なあ、と……そうすればもっと色々明確に説明ができたし省けたのに……と色々と反省が。そんな風に思う位、
この前半を見ると色々なものが混じってしまって、全然整理が追いついてこない。多分しばらくこのままの気が
する。それはもうどうしようもない。
そんなことをループして考えつつ、Bパートへ。
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