忍者ブログ
更新履歴、雑記、お知らせ、メールフォームお返事等を集約。雑記は折り返し以降シリーズ全般のネタバレ満載となっております。ご注意ください。
[137]  [136]  [135]  [134]  [133]  [132]  [131]  [130]  [128]  [127]  [126
2024/11/23 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009/08/10 (Mon)
 色々と入り混じったまま、後半行きます。

  • しかしまた言うが、この後半アイキャッチの平和極まりない音は、こういう時は消すのが思いやりと言うものだと思うんですがエボ。また緊張感が霧散した……てか、この後半、音に対してまたコケた…… orz
  • ポコタの声と共に、時間は完全に現在へ。「レゾという男は、自分の目を開かせるためならどんな犠牲も払わない。賢者という善人の皮を被った大悪党なのさ」と言い募るゼル、しかしオゼルは語る「本当にそうでしょうか、この世に真の悪は存在しない」そうレゾは言っていた、と。でも、ここではゼルの言うとおり、そのレゾ当人の言うことが信じられる状況ではない。何より、誰よりもそれが通じる相手ではない。そう思ってか、リナはオゼルを止める。そして、リナの口からもレゾのことが少しだけれども語られる。自分も大変な目に遭ったし、と。いやまあリナの場合は自分から突っ込んで掻き回して収束させた面が強いけれども(苦笑)けど、この場の人間はアメリアとポコタ以外は本物のレゾに会っているから、その口が語ることはどうであれ説得力を持つ。
  • 今回、リナはとてもいい感じです。第一にゼルとレゾ、第二にポコタ、というようにスポットが当たる回ですが、一歩下がりながらも全員をきちんと見渡して、そして抑えているように感じた。EVO-RはOPであれだけリナづくしでいながら、これまでリナだけをめがけてスポットが当たらなかった気がするけれど、この先の終盤、リナが中核に来る前触れなのかなあ、と、そんなことを思わせる動きでとても良かった。
  • そしてリナは基本的にして最大の疑問を問いかける「そもそも何だって冥王の壷なんか作ったの?」と。やっと来たかこれ!良かった最後までスルーする気かと思ってた……!(いくらなんでもそれは)見ていてそりゃあ魂の移しかえで光を、という目論見は予想は付くけれども、作中でスルーされてはどうしようもない、一度はまともに向き合わないといけないこれ、ここに来てようやく来た。そして、やっぱりこれを言って話を進めるのは主人公のリナの役割なんだなあ。
  • 「レゾともあろうお方が、伊達や酔狂でこんなもん作る訳ないわよね?」「自分の魂を別の肉体に移し変えることで、我が目に光を!なーんて思ってたりして…して?」と、確認するリナに、壷は少しの沈黙を置いて語り出す「千人の実験体が必要だった」、と。
  • この千人の実験体は、この直後明示されますがタフォーラシアの人々。ポコタのレゾへの信頼はこれで砕かれることになる。
  • 「幾多もの実験に失敗した私は、他人の目を借りて光を得ることを思いつき、冥王の壷の製造に着手した」「私の魔力容量(キャパシティ)に耐えうるには、最低でも千人の実験体が必要だった」と、タフォーラシアの行為の背後を語り始めるレゾ……
  • えーと、すいません。ここ初見で見聞きしながら第一に、滅茶苦茶突っ込みどころ多いなあと思ってしまった……てかまず「製造」で、せっせせっせと千個の壷を焼きまくってるレゾの姿が脳裏に浮かんでしまった辺りで本当にどうしようもない(笑)でも製造か、製造か……!(まだ言うか)
  • そして「魔力容量に耐えうる体を探す」っていうのは、数多くの候補の中から素質のある人間が居るか居ないかっていう問題で、最低何人ってのは関係ないような気がする……むやみやたらと探すより、同等の魔力容量を持ってそうな人間(リナなど)を訪ねて実験してみるほうがどう考えても効率も確率も高い気がする……あ、タフォーラシアそのものがそういう素質のありそうな国なんでしたっけ?REVOで見ると。ついでに、この頃既にコピーレゾの目は開いてたんだから、そっちのほうが更に確実だわ早いわどこからも文句は出ないわなんじゃあ……でもってゼルは試されたけどやっぱり全然素質が足りなかったのねってか、この二人見てると血縁による魔力容量の遺伝ってあんまり無さそうな気がするとか、色々いらんところにまで飛んだ(笑)
  • まあその辺りは、もう緩やかに見守ることにしましょう。
  • 愕然として問いかけるポコタに続けるレゾ、「十分な素材は確保し、気の遠くなるような実験を繰り返し、器を見つけ出すことも出来た」「だが自身の魂を移し変える実行の前に、シャブラニグドゥと共にリナ=インバースに滅ぼされ、この魂だけがこの壷に封印されてしまったのだ」と、在りのままを語る。この時浮かんだ、無印の時のシャブラニグドゥに向かい合うリナの髪は、白銀。全く同じ映像ではなくてイメージですね、けど、あの時よりずっとリナの髪や光の剣(本物)の色の発色が良い。前3作を今の映像技術でリメイクした姿が見たいなあと、つい思ってしまうぐらい気合の入った1枚ですね。
  • そしてここで、このレゾはレゾ=シャブラニグドゥで確定ですね。魔王との合体前に分けてた魂とかじゃなくて、本当に本物のレゾ。ここでようやく確定された。
  • 「そんなことはどうでもいい!お前が確保した千人の実験体ってのは、タフォーラシアの民のことなのか!?」と叫ぶポコタ……いやだから恩人に魔王入ってるの確定なのはどうでもいいのか?(苦笑)でもポコタの第一はタフォーラシア、そして、壷は全くそれを否定しない。このBパート、ポコタの表情がどんどん歪んでいく様が、いつか来ることだったと分かってはいても痛々しい……
  • それを受けてゼルは壷に向かう「疫病を利用して、まんまと実験体を手に入れたって訳か」けれどそこへ間髪入れずにリナが続く「利用した、だけならまだいいけど」と、それを聞き、アメリアも「いくらなんでもそんな!」と思い当たる。そしてレゾは最後の止めを放つ。
  • 「大いなる善を成す為には、時には小さな悪も必要なのです」
  • 無数のしゃれこうべの上に立つレゾのイメージと共に、驚愕するポコタとゼル。この二人の驚愕はそれぞれ違うだろうけれども。ポコタはこれでレゾに対するイメージそのものが塗り替えられるけど、ゼルの場合は、直前の回想で思い出した自分の言葉を引いてきての発言を聞いて、更に思うところがありそうで。
  • これはもう、疫病を流行らせたそのものがレゾ、っていう明示でしょうね。ここまで来て思わせぶりだけでは終わらないでしょうし。本当に、ここに来てレゾのイメージを闇側に引き戻してきたなあ。そして、アニメでこういう演出にしたのは珍しい……っていうか、これまでとは違うなあと。アニメの場合、重要なことははっきりと誰かに口にさせて分かりやすくすることが多くて、こんな風に「読み取らせる」っていうことは無かったような気がする。EVO-Rはこの辺りも、REVOからかなり変わってますね、実際の所。
  • そう言い切ったレゾに、誰よりも早く怒りを露にするアメリア。「疫病で失われた命は!実験台にされるとも知らずに眠りにつかされたタフォーラシアの人々は!?」と、ここでポコタが声が出ない以上、これを語るべきはアメリアですね、うん、正しい。そしてリナが「その全部があんた一人の目を開かせることより小さいっての?」と、抑えつつも詰問する。その答えは「私の目が光を得れば、その何十倍もの人を救える」……そんな訳ない、レゾの最終目的は「目を開かせること」で全部はそのためだったと言い切っている、だからそれが終わればレゾはそこで救い(実験)を止めるってのは即座に予想できることだし、この答え自体が完全な詭弁。そして、「そのためだったらタフォーラシアはどうなってもいい」と、断言までしてしまう。
  • 言い切ったレゾを凝視する一堂……なんだが、えーと、今回のガウリイの表情はなんでこうどれも平和そうなんだろう本筋と全く絡まないからって置き去りにしすぎてませんかエボ……orz
  • 「嘘だ!」というポコタの慟哭を聞き、壷を振りかぶるゼル。ここから、ゼルはポコタと自分が色々と被るんだろうなあ、と。自分もこの瞬間があっただろうから。だからこそ壷を振りかぶりもしたんだろうと。
  • けれど、すぐに慟哭は引き攣った笑いに変わる。壊れ……て一歩手前で踏みとどまる声と涙、というより、現実から一旦目を逸らそうとするポコタは「嘘だ」と再び繰り返す。信じるも信じないもない、嘘ならもっと現実的なことを言え、と。けどそこにゼルの声が掛かる「まだ本当のレゾを知らないだけだ」と。けどこれも即座に否定し、壷に向かうポコタ。
  • 「器、依り代ってのは誰なんだ?」「それを言えたら少しは信じてやらあ!」と、問いかけるポコタ。この時の空中浮揚の腕組みポーズが、いつもどおりに戻そうとしているようで悲しい。けど、そこに返された答えは「ポセル=コルバ=タフォーラシア」……ああ、やっぱりOPの通りになってきた……これはどうにも不可避の出来事だと、ここでもう決定だ……
  • 「おれの体を使えば、残りの皆は救われる?」と、タフォーラシアを思い浮かべるポコタ。「おれが犠牲になれば」と、両の拳を握るポコタに、「幸いと災いは表裏一体」と、淡々と言いつのるレゾの声に、「おれが!」と、壷を押さえるゼルを睨みつけるポコタ。その顔を見て、ゼルは目くらましと共に、飛んで逃亡。この時、壷を渡せないっていう感情のほかに、ポコタが易々と犠牲になって終わらせたくないっていう感情もおそらくあったんだと思う。思いたい。自分と重ねない筈が無かったと思うっていうか、そうであって欲しい。
  • 空のゼルを追う飛行組と、地を走って追うガウリイ……いやだからどこまで置き去りに orz そして、一人その場に留まり、俯くポコタ。迷ってる姿……なんだろうけど、ゼルに目を向けたときに、もう覚悟は固まってたんだろうなあ……目的のためなら手段を選ばない、のはポコタも同じだと思う、タフォーラシア以外に向いてないだけで、それ以外に視野が行かないのがこの子の問題……ってか、今のポコタは本当に捨てるもの何もないからなあ、悲しいことに……父親も国民も眠ってて、友達も仲間も居ない(リナたちは流石にそこまで一蓮托生の仲にはなりえないだろうし)。王族としての責任と言っても、同じ王族でも捨てるものの多すぎるアメリアではこういう行動は即座に選択できないだろうなあ、と。
  • 美しい絵の星空と海原の間を飛びながら「今度こそ貴様との決着をつけさせてもらうぞ」と、語りかけるゼル。高度を一気に上げて、再びレゾとの一対一へ。答えなければ、そして返答次第で壷ごと海中深くに沈めてやる、と。それにレゾは、私を沈めてしまえばお前を元に戻す方法もなくなる、と返すが、ゼルは引かない。ゼルにとって、追われてる今、これを逃すともう一対一で聞く時間は失われるから、ここが正念場。流石に、ここまで来れば最早引かないし、元々レゾの復活など望んでいない、ということで強気にも出られる。それを感じ取ってか、遂にレゾは語り出し、固唾を呑んで壷を凝視するゼル。
  • けれどレゾの声は語る「躊躇うことはない、私をこのまま海に沈めてしまうがいい」「私はお前が知りたがっている情報など知らない」「一度合成獣になった体を元に戻す方法など存在しない」と。そして、それを認められないゼルに、更に重ねる「それはたとえ異界黙示録を手にしたところで分かるまい。その方法自体がこの世に存在しないのだからね」と。それを聞いて、ゼルから出る言葉はただ「嘘だ。貴様適当なことを言うな!」と、それだけ。けどレゾは更に「これは純然たる事実だからね」と、止めを刺す。
  • ある意味、この回はこれを告げることが最大のクライマックス……なのだろうけれど……えーと……私……ここで色々とこけた。ていうか乗れなかった……orz
  • 第一に、合成獣が元に戻る方法ってあるらしいんですよねえ。ずっと前から色んなところで匂わされてきているし、りーでぃんぐでも改めて言われた。だから、この「嘘だ!」に「うん嘘だ」と反射で思ってしまうので、ここで感情移入できない……何という無念……
  • 第二に、ここでの音楽。これ、4話の暴れドラゴンで倒れ伏したせいで私の新たなトラウマと化したTRYの『哀しい過去を越えて』で……今回、ずっとTRYの音楽が聞こえるんですが、この最大のハイライトでトラウマ音楽だけはマジで勘弁してくれ……EVO-R見ながらこれが聞こえただけでもうグサッと来るんです……本気で何てことをしてくれやがったんですか4話。そして、これに限らずTRYだけはフラッシュバックが易々と起こせるので、このTRYまみれの回は、色々頭が大変で……あの、怨んでいいですか、今回の音響……こんな時に、これの使用だけは本気で勘弁して欲しかった。私怨甚だしいとは分かっててもどうしようもない。頭とハートとソウルは別なんです…… orz
  • じっとりと見守るこちらの目の前で「頼む、嘘だと言ってくれ」と壷を揺さぶるゼル。そして、「だとしたら、どうする」と、ゼルを煽るような言葉を発するレゾ。これを聞いて、かってのことを思い出し、噛み切った唇の血と、大粒の涙とともに慟哭するゼル……凄絶だ、どうしようもなく凄絶で、哀しい。けどそれに乗り切れなった私がマジで情けない……いつもならともかく、今回は本当に申し訳ない、ゼル。流石に謝る、二度は無いと思う。こんな回はかって無かったし、もうこれからも無い唯一の回だろうというのに……というか乗りたかった、食いつきたかった、の、に……(泣く)
  • 激情のまま壷を振り上げるゼルを見て、オゼルは飛び出そうとするが、リナはそれを押さえる。壷は沈められることなく、ゼルの手に握られたまま。オゼルの疑問に「人間だからね。どんなに憎んでても、そうそう割り切れるもんでもないでしょ。嫌でも迷いってものが生まれるわよ」と、リナは語る……こうなることが分かってたんだなあ……ここまでリナが悟りきってるのも不思議といえば不思議だけれど、自分が押さえていたとはいえ、この日まで強硬手段に出なかったゼルを見ていると、そうも思うのかなあ、と。内陸のヴェゼンディから海の側のここまで来たっていうことは、かなりの日数が経ってるんだろうし。ただ、オゼルはやはり「迷い、人間だから」というものが分からなくて俯くだけ。
  • そして迷ってるのはレゾも、とリナは見る。壷を守れ・壊せ、そしてゼルを煽るようなレゾの発言。「復活したいんじゃないの?」と疑問を抱かせるのもむべなるかな。最初からオゼルや誰かに「割れ」の一言で終わりそうなのに、ここまで引きずってる。
  • 再び煽るレゾの言葉に「やってやるさ!」と右手を振り上げるゼルに飛び込んでくるポコタ……光の剣レプリカと、風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウィン)……もうなりふり構わず壷を奪いにかかったポコタの手に、遂に壷が。「それでタフォーラシアが救われるなら、おれの体なんていくらでもくれてやらぁ!一生このまんまってのも悪かねぇぜ」と、完全にダークサイドに走ったポコタ……本当に、この子はこの一夜で突き抜けてしまったなあ……この回、前半はゼルだけど、後半は完全に哄笑とこの爆発でポコタが持っていった気がする……どこまで主役になれない運命なんだ、ゼル……orz
  • 空を舞い、ポコタを追う4人と、地を一生懸命走るガウリイ……いや、だから、ガウリイの扱いが余りにも、せめて表情くらい(以下略)
  • 「レゾの考えてることが分からない。もしかしたらこの事件、何かもうひとつ裏があるのかも」と、リナの心の呟きに重なるように、朝の月を背にして見下ろすゼロス。そして、クライマックスへ――というところで、夜は明ける。

 後半、凄絶なのにそれが分かっているのに、今ひとつ乗れなかったことがどうしようもなく無念……それも、気
にしないでもすむような所ばかりで。気にしなけりゃいいのが分かってるのに気になってどうしようもなかった…
オゼルの顔がかってなく作画が崩れてたこととか。えっと、正直に贅沢を言えば、7話の作画クオリティと8話の
テンポと素晴らしいシナリオと音楽でこの回を作って欲しかった……(どんだけ贅沢なんだ。そしてそれはどの
回にも共通だ)そんなことを思ってしまうくらい、この回の事前情報と評判で期待してたんです。やっぱり7話の
作画の美しさと8話のクオリティを見てしまうと、どうにも贅沢になってしまってる。けど、やっぱりこの回だって
キー回だと思うんだから、細部までハイクオリティを求めたい……ゼルとポコタと暖炉と星空と海原はあれだけ
気合が入ってたんだから(まだ言うか)

 でも本当、よくここまで踏み込んだ回を見せたなあ、と。8話もだけど、この回はそれ以上に思い切らなければ
作れなかったと思う。これが見られたことは、色々混同が酷くはなったけれど、私にとっては物凄い収穫だった。
それは確かだと思う。


 さて、これで事前に散々覚悟をしていたものは過ぎました。

 目の前には最終巻。最早8月になってしまったけれど、このまま最後まで見通します。いまだに何の実感も
湧かないけれど、EVO-Rと過ごせるのはあと少し。もうしばしお付き合いしましょう、EVOLUTION-R。
 
 それでは最終巻、行って来ます。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ [PR]