てみました。
で、何を書いてきたかどんなことをしてきたかと振り返った結果
こむら返ったりもんどり打ったりおやつ食べたり無様をやらかしたりしてました……orz
えーと、常々思ってはいたが、本当に。もうちょっと理性的に生きられんのか。
完璧は無理だとしても、少しは何とか……落ち着け静まれマシになれ。そういう心境であります。
さて、上記は置いておきまして
この下はメールフォームのお返事となっております。お心当たりの方は、続きへお進みくださいませ。
6月19日
そらっち様
はじめまして、メッセージありがとうございます。
6話についてじっくり読んで、考えられてのメッセージをありがとうございます。長い返信になってしまいましたが、お付き合いいただければと思います。
文字媒体での原作6巻の戦闘シーンを、映像と音の媒体であるアニメにそのまま持ってきて映像化した場合、視点が飛びまくりテンポが最悪になるのでは?という意見をお聞きして、色々すとんと納得しました。特に、「思考」を入れた場合全キャラクターの表現に無理が出てくる可能性が高い、というのに成る程と思います。確かに感想の中で書いたことは、短時間に収めなければならないアニメの中では難しいと思います。時間(コマ)の制約、視点の切り替えすぎの不自然さ、ということをリアルに想像できていませんでした。
映像だからこそ3人称の描き方ができるんじゃないかと思っていたのですが、描けたとしてもテンポの点では逆効果になるというのをお聞きして、そこに考えが行っていなかったと思いました。
ただ、実際の6話を見ていてキャラ間にスピード・描かれ方に差がある気がして、それによって全体のテンポが崩れた感じを受けたので、落差を感じさせない方が緊迫感があり、テンポが良かったんじゃないかと思いながら見ていた結果、ああいう感想になりました。
そしてアニメならではのインパクトの問題もあるのでは、ということですが、スレイヤーズのアニメでもまさに同じことを監督が言われたのを読んだことがあります。抜き出すと「小説だと読み返しができるけど、映像は一方通行なんで、どうしても直感でわかって欲しいってときがある」。初めて読んだ時から印象に残っている言葉で、忘れたことはありません。なので、映像ならではのインパクトの優先、ということはとても分かります。私が今回リナに違和感を覚えたのは、映像的なインパクトはあったけれども、行動の理由付けが単純すぎないかという不自然さの方がより強く出てしまっていて、肝心のインパクトを上回ってしまってるように感じたからです。それこそ、同じ結末になるにしろもっと違う台詞回しや表現があったんじゃないか、という感じで……最後の一撃がこれですね。
因みに、アニメとしての面白さを考えるなら魔法の細かい効果設定についてそこまで拘る必要があるのかな、ということですが、その通りです。私もこの手のことを書く時、細かいよなあマニアックなこと言ってるよなあ、と思いつつ書いています。
ただ、何もかも原作通りにやって欲しいという希望から書いているのではなくて、これは完全に私の趣味でつい喋っているというか……元々、多数存在する魔法の効果・エフェクト・使用法を読んで「あれも使えそうこれも合いそう」と組み合わせるのがパズル的な面白さで止められなくて、感想を書いている筈の時でもついこちらの方面のお喋りに流れてしまいます。なので、私がこの手のことを書いている場合は、否定意見というよりパズルのきっかけを見つけて遊びに走っているというのが正しいです。こうした内容が出てきた時は、ああまた遊びに走ってる、と思って読んでいただければと思います。
6話はこれまでのシリーズを含めても屈指の原文の再現度だったので、よしそれならどこが同じでどんなアレンジかひとつ見比べてみようと思って、いつもはやらない原文との付け合わせをしました。(普段は思い出せない時以外はめくり直していません)むしろ、それをしないと分からない位、自然で上手いアレンジがいくつも加わっていたと思います。そうして見つけた点を、せっかくなので書き留めておこうと思い、6話(特に後半)はああいう書き方をしました。その結果「原作はこうなのに、アニメはこう」という見方を第一にしたような書き方になっていたことを、メッセージをいただくまで気付きませんでした。むしろ、アレンジの自然さと上手さ、「原作はこうだったのが、アニメはこう」を確認したくてやってみたんですが、それが全然書けていなかったんだなあと……ご指摘本当にありがとうございます。
私が今回6話に首を捻ったのは、あくまでも見ていてリナの違和感、他キャラの待受け状態の多さによるテンポの崩れという点を感じて引っ掛かったからです。これがなければ原作と比べてこう、という書き方にはなりませんでした。「見ていて」釈然としなかったため、その理由付けに原作を引っ張り出したといいますか……最初に来たのはあくまで違和感とテンポの崩れであって、原作と比べてこう、というのは、書いているうちに後から付いてきたものです。
本来、原作とアニメ(メディアミックス)は比べるものじゃないと思っています。一人の作者が書いた原作と、多数の手で作られた作品が同じものの訳がありません。できるだけ原作とじゃなくて、EVO-R単体、前3作とREVOを含めたシリーズとしてどう、と考えたいと思っているのですが(EVO-R4話のあれこれはまさにこの中に入るものと思えず、納得できませんでした)そう思っているのに、今回はいつになく強くそれをやってしまったんだなあと……反省しきりです。EVO-Rはこれまでと違って最初からDVD=一時停止・巻き戻し、原文との付け合せ可能という状況で見ているために、色々見比べてここはこうで、という確認に走りがちになっているなあと自分でも思っていたのですが、今回メッセージをいただいて改めて肩の力が入りすぎなことを実感しました。
そして、どちらも好きだ!ということは物凄く同感です。私も全く同じです。ついつい何度も書いていますが、最初に私の頭の螺子を飛ばしたのはNEXTの25話ですし、これによって現在に続くエネルギーが生まれたと断言して止みません。原作どおりであれば決して生まれなかったであろうこの回、これだけでなく独自の世界を作っているアニメシリーズ。これが生まれたことにはどれだけ感謝しても足りませんし、大好きです。決して原作を神格化して、アニメはその下、と思っている訳ではないので、それだけ改めて書かせていただきますね。
今回、気付かなかった点のご指摘を色々いただきまして本当にありがとうございました。批評や解説というのではなく、あくまで感想として思ったことを書いていると、どうしても好きな部分・気になる部分ばかりに視野が偏ってしまっていると思います。こうしてご指摘をいただきますと、納得したり振り返ったりができてとても助かります。そして何よりも、これだけのメッセージを本当にありがとうございました。
7話も、ターニングポイントと噂の8話もその先も、出来るだけ色々を書き留めたいと思っています。この先もお付き合いただけますと本当に嬉しいです。
それでは、またのお越しをお待ちしております!