忍者ブログ
更新履歴、雑記、お知らせ、メールフォームお返事等を集約。雑記は折り返し以降シリーズ全般のネタバレ満載となっております。ご注意ください。
[45]  [43]  [42]  [41]  [40]  [39]  [38]  [37]  [36]  [35]  [34
2024/11/23 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008/11/09 (Sun)
 9月にねちっこく語った「ファルシェスの砂時計」単行本が発売され、無事入手しました♪

 やーこれ単行本化されて良かった。雑誌である「レジェンド」の最後に上下分割掲載されてるだけで終わって
しまっては本当に惜しい作品なので。あらいずみ版、義仲版を全部持ってるから「レジェンド」は買うのをやめて
おいた方も、これは是非買って読んでいただきたい。一見の価値は、あります。ありますよ!

  以下、単行本の感想と、余談を色々。「ファルシェス」未読の方は、まずはそちらを是非お読みください。

 単行本化にあたって追加要素を以下にメモ。

・書き下ろしカバーと、カバー下に小ネタ2本。
・カバー折り返しに旭先生のメッセージとカラーイラスト。
・頭3ページがフルカラー化。
・カラーの目次ページの挿入と、サブタイトルの付記。
・ノアの言葉と後姿の冒頭ページが挿入。
・本編中数コマ差し替えあり。
・最後にリナとガウリイの書下ろしイラスト挿入。

 まずは、「ファルシェス」の6人勢揃いの見開きタイトルページがフルカラーになったのが嬉しい。というか、
「レジェンド」時点でこれはカラーで載せるべきだろう普通。なんでカラーじゃなかったんだろうか。ま、ともかく
ここで初めて「ファルシェス」の6人のカラーが見られました。
 これを見て残念だったことがひとつ。ルークの瞳の色、原作イラストと同じで、赤ですね。これは是非セピア
に塗って欲しかった・・・。
 スレって、キャラの髪の色はたいてい明記されてるのに、神坂先生に瞳の色のカラーリングに興味が薄い
のかあらいずみ先生にお任せなのか、メインキャラの瞳の色について明記されてる箇所がなかったように
記憶してます。ガウリイですら実は「青い目」と明言されている箇所は本編中になかったような。それが、
ルークだけは15巻で明言があります。しかもその表現が、魔王の仮面の目の宝玉の色、それも一枚目は
深紅だったのが割られ、決戦に臨む時に着けた二枚目はルーク本来の瞳の色に変わっていた、というもの
だったので非常に印象に残っています。このシーンに繋がるよう、この記述を反映して欲しかったなあ、と。
 ついでに、ミリーナも原作カラーでは緑の目ですが、青になってますね。ガウリイとアメリアの色が同じで
紫の強い青、ゼルが緑青、リナは赤。できればガウリイとアメリアの色も濃淡の区別を付けて欲しかった。
アメリアはこれでもいいけど、ガウリイはもっと純粋な青っていうイメージが強いので。しかしなんで瞳の色
だけでここまで長くなる、自分(笑)まあいいや、衣装を含め、これが「ファルシェス」6人のカラーということで。
 ついでにこの話オリジナルキャラ、ノアは赤毛に緑の瞳。個人的に、緑の瞳が大好きなので、これを見て
ノアのお気に入り度が上がりました。

 ノアといえば、冒頭に新たに挿入されたページがありますね。ひょっとしたらこのページ、最初からあったけど
「レジェンド」掲載時にはページ数の都合か何かでカットされたんではないかと。この台詞でやっと舞台の島が
「ファルシェス島」だと明言されましたから。ずっとこの「ファルシェス」っていう言葉、どこから来たんだと思って
ました・・・

 目次ページにはサブタイトル4本が付記されてますが、これ、原作と揃えてかどれも五七五ですね。
ほんとちゃんと原作読んでるんだなあ・・・なのになんでアメリアの衣装がアレなんだと至る所で突っ込み
受けてましたが、その理由がカバー下で一応補完されましたね(笑)ついでにもう一本の小ネタもアメリア
ネタですが、これもしかしてねくすとらラジオドラマの夢落ちシリーズ・アメリア編から?即座にアレを思い
出したんですが、まさかな(笑)つくづくアメリアお気に入りなんだろうなあ、この方。あ、一応突っ込んでおこう
ゼロスはパープルかブラックのどちらかでお願いします。というか敵か。

 本編はいくらか差替・修正が有り。ゼルの呪文シーンが別物、リナの竜破斬から漢字が削除、修復された
村の姿と、背後に村人が描かれた2コマが別物になってますね。村の姿と村人は掲載時の絵では納得いかな
かったんでしょうか、細かい・・・けどどうせなら先に、アメリアの髪の一房にベタが入ってないのと、ガウリイに
抱えられたリナのブーツに余計なトーンが貼られているのを修正して欲しかった。せっかくいいシーンなのに
このトーン気になるんですが(笑)ちなみに、ゼルの呪文シーンが別物になってたのには大笑いしました。
やっぱり掲載時のあの妙なポーズは無しになりましたか?というか、差替後のこっちのポーズも左手が若干
無理な角度だと思いますが?(笑)掲載時も単行本も、隣でルークが魔法戦士らしく剣と呪文の合わせ技で
決めてるというのに、同じく魔法戦士のゼルは何で横で微妙な笑いを取ってるんだ(笑)

 因みに余談。ここのルークの呪文「地撃崩斬(ブレードハウト)」、感想の時にこれが見られてガッツポーズ
取ったと書きましたが、それ読んだ○さんから「そんな呪文があったっけー?」と言われましたので、どこで
登場したか、どれだけマイナーかちょっと解説。○さん、今頃こんなところで解説してすみません(笑)
 すぺしゃるのとある話のオチに直結してるので、以下反転。

 この呪文の登場はすぺしゃる5巻の書下ろし「それぞれの騎士道」。この話で、すぺしゃる界指折りの濃さを
誇るキャラクターであるジョセフィーヌさん、の旦那さんゴルディアスさん、の子分『黒騎士』ガルダくんが
ただ一度使用してます。つまり、すぺしゃるの中でも単行本書下ろしの話のボスキャラ、その子分が使用して
いるだけという、マイナー極まれりな呪文。こんなもん見たがってた自分も変だと思いますが、これを拾い出し
た旭先生はほんと、マニアの極みだと思いますよ(笑)


 あとは、本編後にリナとガウリイの書下ろしイラスト、膝枕。最後にガウリナ来ましたね。ここで余談その2、
二次創作含め、リナとガウリイが寄り添って膝枕、っていう構図が描かれる場合って、十中八九ガウリイが
リナに膝貸してる気がするんですが、普通逆だよなあ(笑)女の子が膝に野郎の頭乗せてあげてるっていう
のが世間一般イメージですが、この2人の場合は何故か逆。あ、因みに自分もガウリイが枕になってる方が
好みです。ガウリナに関してだけはそっちの方が何だか自然だ良く分からないが流石だリナ(笑)
  
 そして、カバー折り返しの旭先生のメッセージについて。ここを読んで、つくづく旭先生もスレイヤーズの
ファンの一人なんだなあと思わされました。「原作本編のエピソードがもう少しだけ欲しい!読みたい!ただ
ひたすらにそれだけの気持ちで描きました」とありますが、原作ファンの誰もが大なり小なり同じことを思って
いると思います。この方の気持ちがキャラクターの言葉や舞台設定、独自解釈という形で溢れて生まれたのが
「ファルシェス」。原作が好きで、読み込んでいなければ絶対に生まれなかった作品であることは想像に難く
ありません。そして、本当に、良くこれだけの完成度のものが生まれ、ファンに提示されたと思います。
 個人的には、「ファルシェス」はコミック版の中だけでなくスレイヤーズ関連発行物全体の中で、指折りの
傑作だと思いますが、関連発行物という以上に、スレイヤーズが好きな人が書いた一作品としての側面が
強いと思います。ここまでのものを描く方がいるとは思っていませんでした。

 敢えてこう呼びます。旭さん。描いて下さって本当にありがとうございました。

 
 余談その3。「ファルシェス」が読めたことは、個人的に非常に有り難かったです。というか、雑誌発売の
タイミングが絶妙すぎた・・・「レジェンド」上巻の発売は7月28日でしたが、これがどういう時期か?そう、
これはREVOLUTION4話放送後なんですね・・・
 第5期の正式タイトルと新OP、EDの情報も出たことですし、REVOLUTIONについてはもう一度何かを
書こうと思ってるんですが、何より言いたいことは、この4話で一度「レボは・・・駄目だ」と心が折れる洗礼を
受けたこと。ある意味序盤のここで心が折れて立ち直ったから、その後8話でレボの戦闘シーンのおかしさの
塊である8話も、訳の分からない展開で済まされた13話もなんとか最後まで見ることができました。で、4話の
後立ち直った助けの一つが「ファルシェス」でした。予想もしていなかった所から、いきなり完成度の高い
この話が現れたことから、待っていればきっと予想もしないものが出てくることもあるさ・・・!と前向きかつ
大らかに、とりあえずレボも最後まで諦めないでおこうと思った思い出がある訳です。
 いや、本当にな・・・あの時だけは、こんなダメージ受けるならもう見るのやめようと思った・・・やっぱり11年
ぶりなんて無茶だったんだと。しかしこれを読んで、もう少し待ってみようと思い「待てば海路の日和あり・・・」
とか訳の分からないことを呟きながら5話を見て、その後も付いて行きましたからねえ、自分。つくづく、ここで
立ち直る燃料が現れて助かったと思っています、良かった・・・

 
 なんだか、雑誌読んだ後の感想と同じくらい長いですが、それだけ驚かされたのが「ファルシェス」だと
いうことで。REVOLUTIONや新装版発売などの一連のイベントの中で、これが現れたのは本当に驚かされ
たし、完全独自の新作が読めて最高に嬉しかった。2008年と2009年のスレイヤーズのお祭りはまだ
続きますが、この先、またこういうものに出会えることを心から祈っています。 

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ [PR]