ここの管理者は呼称フェチです(きっぱり)
呼称、すなわち「誰が」「誰を」「どう呼ぶか」。このことに果てなく燃えたぎる性質、それが呼称フェチ。あ、ここ
まで読んで既に「訳わからーん!」と思われた方はここよりスルーでお願い致します。逆に少しでもピンと来た
方は同士ですね?是非お友達になって下さい(笑)
さてこの呼称フェチ、これまで結構色んな所で語って……というか喋り倒しては去っていったという反省すれ
ども更正せずな履歴があるのですが(待て)未だこのテーマオンリーで諸録に纏めたことはありませんでした。
けれども一度は是非まとめたいと思っていたので、ここで始めます。
……いや実はまとめようとしたことあったんですよ、1年半ほど前に。でもできませんでした。何故かって?
長すぎて収集が付かなくなったからですよ。
やーほんと、今その時のもの見返しても本気で素晴らしくとりとめなく、まったく収集付いてませんでやんの
はっはっは。で、今回見直して、これはもう一記事で収めるのは諦めようと。一項目ごとに語っていくべしという
方針となりました。その方がまだしも分かりやすい。何より私の頭の整理が付きやすい(笑)よって、この項目
は今回の「その①」と、まとまるごとに追加していくその他の項目でお送りします。何がどう出てくるかは完全に
未知数です。要は私の語りたいゲージが溢れるごとに突如出てくるものだとご承知下さい……もとい、お見逃
し下さいませ(笑)
ということで、ひずみさん的呼称論その①。まずはこれ、何を置いても第一に語りたい自家定義にして用語
『特定呼称』について。
そもそも何故に呼称に燃えるか?それは呼称ひとつに人物間の関係性が凝縮される様が堪らないのです。
「誰が」「誰を」「どう呼ぶか」。何気ないようでいて、ここには人物間の関係性・好意・悪意・パワーバランスの
全てが一瞬で表れます。それが堪らない。ひたすらたまらない。美味しすぎる。
大袈裟に言えばですね、呼称するということは「私はあなたをこうだと見なしています」という宣言なんですよ。
いきなり脇に逸れますが、変な話、呼ぶに当たって相手の名前なんて必要ないんです。必要ないというとまた
おかしいか、ええとこれだ。本名が何であるかなんて関係ない。例え呼称する相手の本名が何であろうと呼ぶ
方は自分が思いつくまま、あるいは教えられたまま、あるいは慣習に則って呼びたいように呼ぶんです。そうい
うものだから、呼称は時と場合と関係性によって変動します。呼ぶ方が呼ばれる方への認識を改めたとき、ま
た呼ぶ方の意識が変わったとき、口にする呼称は自ずと変化します。好きになればやわらかいものへ、嫌いに
なれば硬いものへと。そして、特に関係が深い相手・独特な相手であれば、その呼称もそれに見合ったものに
なるでしょう。かように呼称とは、何気ないようでいて実はこうした認識と変化を映し出す鏡なのです。そうだと
思うのです(拳を握りながら)
さて、以上を踏まえてここからが本題です。
数々の呼称の中でも私が最高に食いつくものがあります。それは「特定のキャラからキャラへ向けてのみ使
われる呼称」であり、これを私は『特定呼称』と呼んでいます。特定のキャラしか使わない、逆に、その呼称によ
り一発で使用者が特定できるもの。だから『特定呼称』と。
これが生まれる場合、そのキャラ間の関係は親密であるか、複雑であることがほとんどです。当然ですね。
一般的な呼称(「~さん」とか)を使って無難な会話をしている時には、略称・愛称・蔑称は使用されません。親
密あるいは複雑だからこそ、こういうものが口にされるようになる。その様がとてもいい。燃える。
こういう性癖があるので、私は何かを読み始めると呼称チェックだけは自然とします。もうこれだけは習性とい
ってもいいレベルだと思う(笑)特に、特定呼称だけは見つけると自然と記憶しますね。ていうか見つけると自動
でニヤリとするので、嬉しくて記憶に焼きつくというか。で、勿論スレイヤーズを読むときにもこのチェックは欠か
せません。むしろやめられませんやめません(きっぱり)そしてまた、スレイヤーズにはちゃんと特定呼称があ
るのです。
さて、スレイヤーズ原文(本編)の中で勝手に特定呼称と見なしているものは3つ。
・リナ→ゼルガディスの「ゼル」
・ゼルガディス→ガウリイの「ガウリイの旦那」
・シルフィール→ガウリイの「ガウリイさま(様)」
です。ガウリイ→リナの「お前さん」も是非これに入れたいのですが、主に1・6巻でゼルガディス→リナ及び
ガウリイで使用されているため残念ながら除外です(おのれ岩)。ついでにメンフィス→ミルガズィアの「おじさ
ま」も候補ですが、これはメンフィスがある程度以上の親しみを持つ年配者な他人(ややこしい)ならミルさん以
外にも使う可能性があるので一応却下。まーそういう風に言うなら「ガウリイさま(様)」だって様付けなだけでは
ないのかねと言われそうですが、はいその通りです(待て)でも実際、本編時間内でガウリイを「様」付けするの
はシルフィールだけでしょうし、本編後もきっと変化しないというイメージがあります。特定呼称と認めるには、
何となく特別な感じ&他には使用されないに加え、時を置いても長く使われ続けるという継続性が必要な気が
するんですよね。まあつまりは私のフィーリングです(胸を張りながら)
それはともかく、アニメ版ではかなりの割合でガウリイ→ゼルガディスで「ゼル」が使用されているため通常と
思い込みそうになりますが、実は原作において「ゼル」使用者はリナのみなのですね。そしてこの「ゼル」こそ、
スレにおけるベストオブ特定呼称なのだと思っています。
本編を読んでると思うんですが、第一部パーティって実はキャラ間の会話が非常に少ないんですよ。という
かほとんど「ガウリイ・ゼルガディス・アメリア→←リナ」の会話なんですね。各自がリナに話しかける、もしくは
リナが話しかけるという。で、他のキャラ同士の会話はそれに付随して発生する感じ。いやまー、リナが主人公
にして語り部なのでこれが当然っちゃあ当然なんですが、それでも「ガウリイ→←ゼルガディス」とか「ガウリイ
→←アメリア」ってほとんど無いんです。「ゼルガディス→←アメリア」は治癒講義だとか8巻の別行動があるの
でその時は一対一の会話をしてる筈ではあるんですが、本編内ではほとんどない。なので会話も呼称もほと
んど表れず。まったく、親密さが計りにくいものですね(私が)
そしてこのパーティは基本、呼称がくだけません、みんなそれぞれ本名呼び捨て。「リナ」であり「ガウリイ」で
あり「アメリア」ですね。でもその中でリナだけはゼルガディスを「ゼル」と呼ぶのです。他キャラの呼称がくだけ
ない分、これが際立って見えてくる。
ところでこの「ゼル」、初登場は1巻魔王戦直前に焚き火囲んで魔道談義してるときなんですよねー。あんま
り唐突にひょっこり出てきたから初読の時目を剥いた。あんたら何時の間にそんな親しげな呼称で会話する仲
に!?と。今でもはっきり覚えてます。この頃からフェチってました事実がこれで分かります(笑)や、でもほん
とこれはかなりの衝撃でした。こうしてすっと愛称略称を使い始めてなし崩しに受け入れられるのがリナの特色
なのですが、これはまた別の話。
これを初めとして、以後、巻を追うごとにリナ→ゼルガディスの呼称は主に「ゼル」になっていきます。地の文
なんか顕著ですね。後半の方を見るとよく分かります。そして「ゼル」増加に伴うように、会話数が増え、口調も
親しげになっていくような。同時に「ゼル」という呼称であれば、それはリナからの言葉だと自然と推測するよう
になって行きます。
ほとんど名前を呼び合わず、むしろ「あなた」「あんた」「お前」の呼称で会話する他キャラ同士と比べ、この
「ゼル」という特定呼称を使うリナ・ゼルガディス間には、関係性が育っていく変化が見えます。それを一瞬で表
してくれるのが「ゼル」という特定呼称なのです。こういう妄想をするのが堪りません。呼称いいよ呼称!中でも
特定呼称はとてもいいよ!何度でも言いますよいいですよ!(どきっぱり)
かように私を無闇に熱くさせるのが呼称なのです。
さて、第一の『特定呼称』の概略(概略かい)は以上。でも本気でまだまだ行ける気がする(笑)
す。そして人が語るのを是非に読みたい。呼称の話題はこれからもがっつり追う所存です。というか、習性だか
ら追わざるを得ません。その辺はもうきっちり開き直りました(笑)
呼んで呼ばれて呼びかけて。何気ないのにとても深い。その様に魅せられて止みません。