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2010/05/16 (Sun)
 book.JPG
 さてこの度こんな本を作ってみました。もちろん白くて薄いほう。

 5月3日のプチオンリー合わせで製作しましたスレイヤーズのレシピ本です。
当日オーダー下さいました皆様、重ねてありがとうございました(礼)また、通販
は見送りましたが、今から遊びに行く気満々の11月スレオンリーの際、ご希望
の方の分を再コピー・製本して持参する予定でおります。ご希望の方がいらっ
しゃいましたら、個別にご相談ください。今から11月の話かいという感じですが
既に心がそっちに飛んでるということでご容赦下さい(笑)

 ちなみにお手元にある皆様には、レシピの分量方法を適当に守って日々のごはんにお役立ていただければ
幸いです。いやだって、味の好みにその日の食材、お腹のすき具合。その時々に合わせて作るのが一番美味
しく感じられますから、無理にレシピ通りにすることはないですよー。日々のごはんは臨機応変、これ基本。

 あと会場で「うちでは作れないですー!」って声を時折いただいたんですが、そんなこたー絶対ない。この本
のレシピは、野菜炒めとお味噌汁が安定して作れる人なら作れるものばかりです。保証します。だって製作者
がそのレベルだから!今回初めて揚げ物したくらいですからね!(待て)

 という人が作ったレシピ本です!……やーほんと、そんなんでよく作ったよな私。ま、作りたかったんだから
仕方ない。一度はスレイヤーズで本を作ってみたかったのだから。つか、今回のはなんか本を作ったというより
一発芸をしたような気分の方が強い気がする(笑)つくづく一般的じゃない同人誌を作りましたからねー。

 さてそんな感じの今回の本、一般的じゃない故に、色々と手探りで製作しております。その過程が面白かった
ので、以下にその時の話をちらほらと。現物をお持ちでない方には分かりにくい話だと思います、すみません。

 製作ノートというかはじめてさんのコピー本作成記というかVS寒波というか。色々入り混じってるのを何と呼べ
ばいいのやら。ええと。

 つまるところはこぼれ話。

 レシピ本作るぞ!ってなった時、真っ先に心配したのが表紙でした。いきなり中身の話じゃない( ̄▽ ̄;)

 いや、本人に図画スキルがないのでほんとどうしようと思ったんですよね。絵が描けたらリナが笑顔満面で食
卓に向かってる所とかを是非描きたい所ですが、それは無理。でもタイトル印字しただけの白い紙が表紙って
ことになるとあまりに見た目が寂しいので、それだけは避けようと思いまして。
 で、当初は背景に何か写真を入れようかと思いました。何かスレイヤーズ的なごはん写真をと思って、オムラ
イスにケチャップで魔血玉とか描くのはどうだろうかとか(この時点でかなり切羽詰まってるのが分かる)。でも
一度試したら至難の技すぎて、あっさりこの案は没。うん、止めといて良かった(笑)

 てことで、大人しく色の綺麗な無地の紙にしとこうと思い、紙を見に行ったそこであっさり表紙は決まりました。
メニューとか表彰状に使ってね、という厚手のデザインプリンター用紙が色々と有りまして、その中に写真のよ
うに葡萄の実とツルが取り巻いてるのが有ったわけです。スレといえばブドウ(きっぱり)
 なのであの紙は実は特殊プリンター用紙です。世には色んな用紙があるものですねえ、厚みといい色合いと
いい、コピー本の表紙として申し分ありませんでした……というか、こんな用途に使われるとは想定してなかっ
たに違いない。

 あ、あとメニュー用の紙を使うことで、ぱっと見メニューブックみたいに見えたらいいなという目論みがありま
す。作った本人は中身を知ってるので残念ながら目が全く錯覚してくれないのですが、初見の方にはそう見え
たらいいなあと思ってます。

 さて表紙の心配が要らなくなったところで中身(ほんと順序が逆だ)

 この時点で既に6の食卓を作成済みでした。で、これをベースにともかく10の食卓を作ろうと決めて、色々本
文中からメニュー候補を挙げていった訳ですが、この過程が面白かった……というかスレに登場するメニュー
の量に改めて圧倒された。いま一度言おう。あんたらどんだけ食ってるんだー!(爆笑)

 いや本気でハンパないんですスレイヤーズの食べ物量。今回おまけとして「スレイヤーズたべものリスト」を
作成したんですが、その文字量は最終的にA5サイズ3頁分みっしり。4頁目にはみ出そうになってフォント
サイズを7まで下げた時にはもう笑うしかなかった……本文22頁中3頁がおまけってどんな本だと思いつつ、
もうこれは絶対お目見えさせねばと思った(笑)食べてる、本気でひたすら食べてるよリナさんたち!てかよくこ
んだけ食事シーンの入れ込みに成功されましたね神坂先生!最高です!(笑)

 もーこんだけあればメニュー候補には事欠きません。むしろ有りすぎて収集が尽きません。だって、当初はこ
れにあとがき登場メニューも加えようかと思ってたんですが、スペースが足りずに涙を飲んで断念したんです。
……てか、あとがきメニューはいちいち「食べ物か凶器か」が分からなかったという。本編15巻あとがきの豚の
角煮とか、紛う事なき食べ物なのに立派な凶器なんですもん。未だにこれを食べ物と見なすか凶器と見なす
かが分からん(笑)そんな感じで、ネタとして仕込まれてる分まで含めたら本気でどれだけの数になるのやら。
なので、ここは割り切って小説本文中のものだけに絞りました(←豚の角煮を実はかなり入れたかった人)

 で、方針を決めてメニューを選択。なるべく本編に出てくるものを優先してます。いや当たり前と言えばそうな
んですが、製作中にちょっと質問してみたところ、やっぱりSP後半を読んでる方って少なめなんですよね。読
まれてるのはやはり本編。読んで「あ、あのシーンに出てきたごはん!」と即行で分からないと、こういうものの
面白さは半減するだろうと思いまして。なので、なるたけ頑張って本編のメニューを増やしました。当初は「キャ
ベツの千切りを」「水だけ」「ピーマン」等は入れる予定は無かったんですが、こういう理由で入ったのです(笑)

 ま、これは流石にメイン食卓にする気は無かったので、閑話休題食材見立てコーナーに無理矢理押し込ん
でる訳ですが。というかこのコーナーそのものが押し込みですが。いや、製作中『いっそブルーリーだけで1頁
作ってもいいと思います☆』と言われてそれもいいなあとちょっと思ったので(待て)、似たようなことをやって
みました。特殊食材の紹介はどの道入れようと思ってたので必要だったんですが、なんか結局ブルーリーの
話になりまして(笑)で、どうせ食材の話を入れるならキャベツその他も入れねばー!と、訳の分からない使命
感に駆られてああいうことに。くだらないこだわりになるほど燃える、それが私のジャスティスなり。

 てことでキャベツの千切りをすべく、代理食材もろもろを調達すべく出掛けた私を直撃したのが、ご存じ4月の
大寒波キャベツ1玉500円。はっはっは、あんなに呆然としたことは久々でしたねえ。有り得ん。今思い出し
ても有り得ませんよキャベツ500円とか、500円とか(何度でも言う)しかもあんまり信じられずにキャベツを
前に呆けるその真横で、『いまは、太陽の恵みたっぷりのマンゴーが旬!』なんてアナウンスがかかって吠え
そうになりました。最高気温7℃の日に何を言う。 
 ……やー、ほんと、製作中の寒波はつくづく無茶苦茶でした。これ、流通が豊富な所に住んでなかったら、必
要な食材が要る時に手に入らなかったんじゃなかろうか。野菜とか。特に野菜とか。野菜とか。何とか手に入っ
て本当に良かった……( ̄▽ ̄;)ほんとあんな寒波の中、キャベツとマンゴーとインカ芋が同日に買えるとか、
現代の流通すげー!と思う以外に何ができましょうか。季節感も何も無いもんだとちょっと思いましたが。

 そんなこんなで食材を集め、作ったのが今回の10の食卓21のメニューでございます。現物を作ってしまえ
ば後は早かったですねえ。本文は「おまけ」を含めても、実質2日で書き上がりました。なにせ、体当たりで作っ
たものをありのまま書き出すだけだから、この部分では全然迷いませんでした(笑)

 もっともその前にイメージトレーニングというか、世の「物語のごちそう」再現本を色々読んで、こんな風に書こ
うという骨組みだけは作っておいたので速く進んだのだと思います。面白かったものは参考文献としてレシピ本
の最後に記載しましたので、是非是非お手に取ってみて下さい。面白くて美味しそうですよ!そしてどんなジャ
ンルでも、ファンの作品愛とごはん愛はハンパ無いですよ!(笑)ホームズレシピ本の冒頭の事のあらましと
か、何処の世界のファンも考えることは一緒かーい!って初めて読んだ時爆笑しましたもん、私(笑)この本、
ずっと欲しかったんですが、今回を機に思わず買いました。もー親近感が湧きすぎて堪らなくなった(笑)

 そんなこんなで作ってみました今回のレシピ本。いざ作ってみれば更に欲が出ます。アニメの料理も入れた
かったなあとかゲームのも入れたかったなあとか――いやすみません白状します。要は製作中、素でこの辺
のものをメニューに組み込もうとしてました。シメサバとかシメサバとかシメサバとか。ネタとしてすっごく入れ
たかった……(おい)しかも止めた理由が「シメサバ食えん」というものだった辺りがアホです。好き嫌いはいか
んというのに。あと、好き嫌いせず「きりりと冷えたパンプキンスープ」でスープ類も作ってたら、フルコースメニ
ューもほぼ網羅できたというのに。でも何が悲しゅうてあの大寒波の中スープを冷やさねばならんのかとー!
……嘘ですすいません。好き嫌いと頁が足りなかったのがいけないのです。スープに当てようかと思ってた頁
で「キャベツとブタコマのミソ炒め・ナマコ三杯酢」のネタメニューを出したいという誘惑に負けたのがいけないの
です(平伏)そんなにこれがやりたかったのかって?やりたかったんです。
 
 ああ、やっぱり公式のレシピ本欲しいです。広い台所とふんだんな食材と、綺麗なカラー写真を惜しげもなく
使った分厚い本が欲しい。もー個人じゃ手に余るんですよスレごはん。今回本っっ気で思い知りました。あんな
量、とても個人の手には収まらない(笑)是非是非出して欲しいです。てか、せめて誰かどっかから雪アスパラ
ガスっぽい野菜を紹介してくれないものか。いま一番あれが食べてみたいんです。

 最後にタイトルの話。印刷する直前まで、サブタイトルは『べりーていすてぃ』にしようかと迷ってました。でも
ずっとコードネームでレシピ本レシピ本と呼ばれてたので、どこかにレシピの文字を入れたいと思って今回のサ
ブタイトルになりました。ということで、その名残が裏表紙とおまけにある訳です。

 この「うーん、べりーていすてぃ!」という感嘆が出た本編1巻の序盤の部分。拾った枝と髪の毛を使って釣っ
た、お魚さんの焚き火焼き。何だかんだ言っても、これがスレイヤーズごはんの基本ですね。自力で手に入れ
たものを美味しく食べる。うん、何でも全力を尽くして美味しく食べればそれでいいんじゃないでしょうか(笑)

 色々作って喋って、結局大元に戻ってきましたと。ということで、今回のレシピ、スレイヤーズの各場面を思い
描きつつお楽しみいただければ幸いです。ささやかながら、ご賞味くださいませ。

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