待つ時間

　REVOLUTIONの感想を書いていたとき、何度もTRYと書いた記憶があります。
　
　私の場合、前３作のうちリアルタイムで最初から最後まで追うことができたのはTRYのみ。REVOを７日ごとに
追いかけていた時は、TRYを追いかけていた時のことが何度も思い出されて、その時と現在を重ね合わせて
見ていたために何度もTRYと出てきたのだと思います。

　けど、リアルタイムで追えたということを抜いても、私にとって一番じっくり見たのはTRYでした。

　なぜならそれは、待つ時間があったから。

　私がスレイヤーズと出会ったのは、NEXTの最後。そして最終話の次の日に原作を初めて手にとって、今に
至ります。その出会いの日からしばらくして、アニメ第３シリーズ決定の報が公表されました。この時どれだけ
嬉しかったかは、今でもはっきり覚えています。もう一度やってくるスレイヤーズ。そのことを知った瞬間から
その日が楽しみで仕方なくて、じっとしていられなくて動き始めたものでした。

　この、出会いの日からTRYまでの半年間はまさにスレイヤーズとの蜜月。初めて原作を読み進んで、一巻
ずつ登場してくるNEXTを見て、スレイヤーズというものにどんどん触れて好きになっていきながら、全く新しい
ストーリーをもって登場してくるTRYを待つ時間。TRYを待つこの時間はとても楽しくて仕方なくて、そしてこの
楽しさがTRYへの熱をこの上なく高めてくれました。そして、熱が高められたことで、TRYは最初から最後まで
ひたすらのめりこんで見られたのだと思います。

　だから、２００８年に新シリーズ決定の報が出て、そしてそれは第４期・第５期の分割２クール制で間に３ヶ月
のインターバルが入るらしいと聞いた時、私はむしろ良し！と思いました。３ヶ月のインターバルがあるという
ことは、待つ時間がもう一度来るということ。もう一度あの時間が味わえるかもしれないと思って、それがとても
楽しみで仕方ありませんでした。

　だからその後、第５期EVOLUTION－RはAT－Xのみと分かった時はこの面でとても複雑になりました。
確かに待つ時間は来る。けど、それは最初の予想以上に長くなるし、リアルタイムの興奮は中々望めない。
それではつまらない、と思ったものでした。

　けど、じたばたしても仕方ありません。今はただ、この長くなった待つ時間を楽しみたいと思います。

　今は日付が変わる少し前で、もうすぐ１月１２日になります。リアルタイムのEVOLUTION－R開始の日。
同じように待つ時間を楽しんだ方々が、EVOLUTION－R開始の時間を迎えられたら良いなあと思います。

　明日ではありませんが、そのうちいつか会いましょう、EVOLUTION－R。