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2011/02/20 (Sun)
 例によって例のごとく、ふと思いついたことがありましたのでメモ。

 何かと言いますと翔封界(レイ・ウイング)についてなのですが。

 この術、解説によると【速度と重量と高度の総和が術者の力量に比例する】(えんさい236頁より)という特性を持つ訳ですよね。①速度、②重量、③高度の3要素が相互に影響する術であると。このことは繰り返しリナが語っていて、実際、使用中は常にこの3点を意識しながら飛んでいるようです。常にギリギリのバランスによって成り立つ術ということなのでしょう。

 で、そんなことを考えつつ本編11巻を眺めてたらふと思ったのですが。

 もしかして時には④範囲という要素も関わってたりするんじゃないかしらと。

 えーと、きっかけはですね、本編11巻クリムゾンの水中戦って改めて無茶だなあと思ったんですよ(笑)

 何しろ通常ならリナ一人、非常時でもガウリイ一人かSPの依頼人一人を連れての二人飛行なのに、この巻では4人いっぺんに風の結界の中に入れて運んでる訳ですよ。いきなり非常時の二倍の人数での飛行、思えばこの時点で結構な無茶をしてるんじゃないでしょうか、超今更ですが(笑)

 しかもその状態で水流の中を行き、戦闘までこなしてるんですから怖ろしい。いやはや、リナさんたらよくこんなん思いついて実行してのけたなー、速度と重量と高度のバランス取った上に四人分の空間確保するってどれだけ無茶な集中力要するかなー……ん?(と、ここで気付いた)

 考えたら、翔封界の結界って、よっぽど意識してコントロールしない限り、術者の周囲一人分しか広がらないんじゃあ?

 というのも、SPにおいて少なくとも3度、リナに引っ下げられて運ばれた依頼人が、風の結界からはみ出た手足とかこすったりぶつけたりしてぼこぼこになってるんですよね……(笑)サラっと読み飛ばしてましたけれども、思えばこれって「風の結界がリナの周りしか覆ってない」っていうことなんだよなあ、と。リナの術の発動と同時にぶら下げてる依頼人まですっぽり風の結界が覆ってる、っていうイメージで読みそうになるんですが、実際はかなり一部、リナと繋いでる手の周りとか、引っつかまれてる服の周辺くらいしか覆われてないみたいですねえ。安全なのはもう、ごくごく一部にすぎないようです。

 ま、何と言いますか。この術って多分、術者一人を芯に等間隔な丸い結界が覆うようなものだと思われます。自分の周りに張り巡らせた結界が高速で動く術、それが翔封界。もしかしたら、本質的には飛行呪文というより防御呪文なのかもしれません。

 てことで二人連れの時だけ都合良く自動で二人分覆う楕円形に伸びたりはしないと思われます。てか、そもそもSPにおいてはそんな所まで気を遣ってられっかー!な勢いでさっさと飛び去ってますからねえ。リナさんイロイロ必死すぎる。

 しかしイロイロ必死なのは、本編でガウリイを運んでる時も同じであります。いつもながらにガウリイ苦労してるなあ。さぞやぼこぼこに……と思って翔封界で運ばれてるシーンをめくってみたら……これが、なってないんですよ、ぼこぼこに。あれ?(笑)

 よくよくめくってみると、ガウリイが翔封界で運ばれて文句言ってるのって、12巻で髪の毛掴んで飛ばれた時くらいなんですよ。毎度どこかしらはみ出て引きずってぼこぼこになってるって場面はないんですね。4巻では飛行中に負傷してますが、これはカンヅェルの攻撃によるもので、しかも【風の結界を破った】ようだとリナはとっさに思っている(地の文で)。となるともしかしたらこの場面、リナは地面から攻撃が来るのを予測していて、ガウリイの全身もすっぽり覆うように結界の範囲を広げてたんじゃないかなあと。

 本編で二人連れ以上で飛ぶときはSPの時より格段に過酷な戦闘中であることがほとんどですから、こういう時ばかりはリナは注意して結界の範囲を広く取り、全員すっぽり覆うようにしていると考えるのは自然な気がします。クリムゾンの水中戦なんて、手足のどこかでもはみ出てたらそれだけで命取りになるでしょうしね。もしかしたら、四人の全員全身をすっぽり覆えるだけ範囲を広げられるっていう確信(もしくは事実)があったからこそ、クリムゾンの水中突入は決行されたのかもしれません。

  ということで、こんな感じで結界の範囲を広げられるとしても、それは実に大変だと思うんですよ。通常なら一人分の周囲のみに出現する結界を、四人分+多少の身動きが取れるくらいの広さに拡大する訳ですから、通常の飛行よりずっと面倒なのは間違いありません。しかも①速度、②重量、③高度の基本3要素のバランスを取りつつこれをやらねばならない。

 基本3要素に加えてこれ。おそらく目茶苦茶な集中が要るでしょう。でもって、集中すると当然消耗します。翔封界は【集中力が続する限り有効】な術ですから、消耗が激しいということは即ち効果時間を縮めることになります。それ以前に、範囲を広げることに気を取られたら速度や重量が即・狂って大変なことになりそうです。しかも水流の中でこれをやりつつ戦闘してる訳ですから、まさに悪条件ここに極まれり。ほんとによくこんな条件で集中できましたねえ、リナさんったら……( ̄▽ ̄;)

 てことで結論としましては。

 振り出しに戻って言い切りましょう。クリムゾンの水中戦はつくづく無茶(きっぱり)

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考察久々
わー。言われてみればごもっともだ。大変だ!
速度に関する調整を軽くしてたような気がします。
月夜の兎 2011/02/21(Mon)22:44:29 編集
ミスりました…
コメント途中で送信してしまいました…
以下、本当に送りたかったコメントです。
でも確かこの時は速度に関する調整の負担を軽くしてたような気がします。「流されてくスピードをちょっといじるくらい」とかなんとか地の文で呟いていたような。。結界範囲とかに気を使うのは解っていたから、その分どこかで手を抜いていたんじゃないでしょうか…でないと色々大変すぎる(汗)
月夜の兎 2011/02/21(Mon)22:49:27 編集
ひさびさの
疑問系の記事でした。コメントありがとうございます。
あ、確かにそういう地の文……と思って今11巻の該当部分をめくり直してみましたら、仰るとおりですね。【単に水流にそのまま流されてるだけな状態(要約)】って言ってます(笑)
普段なら速度に対してがっつり調整かけるのを、この時は範囲や高度にその分の集中力を振り分けて保たせたって感じなのでしょうか……それでもどのみち目茶苦茶大変そうですが(^^;)クリムゾンは翔封界ひとつ取っても奥が深いです。
ひずみ 2011/02/22(Tue)21:36:00 編集
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